Microsoftは米国時間10月1日、「Exchange Server」の最新版である「Exchange Server 2016」の一般提供を開始した。
同社は、7月からExchange Server 2016のプレビュー版をテスター向けに提供していた。10月1日には、同製品の最終版の提供を始めたのと同時に、完全な製品の180日間無料試用版のダウンロード提供も開始している。
今回のExchange Serverには、すでに「Exchange Online」や「Office 365」に取り込まれている多くの機能が含まれており、「Exchange Server 2013」から考えると、かなり大きなアップグレードとなる。このリリースには、データ損失防止機能、可用性管理、ストレージの故障からの自動リカバリ、改善されたウェブベースのExchange管理センターなどの機能も含まれている。
また、同社はExchange Server 2016の一部として、「Outlook on the Web」(Outlookのウェブ版クライアント)にも多くのアップデートを加え、ほかのバージョンのOutlookに使い勝手を近づけた。Exchange Server 2016のユーザーは、Outlook on the Webで一括処理(Sweep)、ピン止め(Pin)、元に戻す(Undo)などの機能も利用できるようになる。
さらにMicrosoftは、特に重要な新機能として、改善された検索機能と簡単になった文書共有機能を挙げている。
同社の担当者は、製品のリリースを発表するブログ記事の中で、「Exchange 2016は、Exchange 2013と同じペースでサービスされる予定であり、約3カ月ごとに不具合修正、製品の改善、Office 365からの新たな機能導入などを含む累積更新プログラムを提供する」と述べている。
Exchange Server 2016の製品ガイドはこのページから参照できる。製品マニュアルはTechNetで見ることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。