IBMは米国時間10月1日、「Bluemix Local」をリリースした。このプラットフォームを利用することで、パブリッククラウドやプライベートクラウド、オンプレミスのデータセンターをまたがって動作するアプリが開発できるようになる。
Bluemix Localを使用すれば、アプリを1度開発するだけで、さまざまなプラットフォーム上で実行できるようになる。これは、多種多様な環境をまたがってデータとサービスをまとめ上げる「Relay」というテクノロジによって実現されている。
IBMにとってBluemix Localは、企業の間で一般的になってきているハイブリッドクラウドの配備に応える取り組みの一環だ。Bluemix Localは企業のファイアウォールの内側で稼働し、サービスとしての「Bluemix」プラットフォームが提供するアプリ開発サービスを利用できるようにする。このため企業は、データやAPIを1カ所でつなげられるようになるわけだ。
IBMによるとBluemix Localは、セキュリティやデータの取り扱いに関する規制が厳しい業界においても容易に使用できるという。
Bluemix Localには以下のような特徴がある。
- Relay:IBMのクラウド開発チームによって生み出されたテクノロジであり、これによりすべてのクラウド環境が最新であることを保証できるようになる。
- 120を超えるサービスのカタログとAPI管理サービス:IBMやサードパーティーの開発した数多くのサービスを組み合わせることで、企業はアプリやサービスを拡張できるようになる。また、プライベートカタログとAPI管理サービスを用いることで、企業は独自のAPIを開発、公開、管理、収益化できるようになる。
- クラウド環境を管理するためのコンソール:パブリッククラウドと、プライベートクラウド、オンプレミスにまたがるBluemix環境を網羅する単一のダッシュボードを使用して、クラウドプラットフォーム全体を一元管理できるようになる。
また顧客は、米国やアジア、オーストラリア、欧州に展開されているIBMのクラウドデータセンターをまたがってデータを同期できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。