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日経平均は1万8000円に向けて上昇するか--7~9月のGDPや企業業績に注目

ZDNet Japan Staff

2015-10-05 10:39

 10月5日週の日経平均は、1万8000円に向けて上昇する可能性がある。ただし、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は、1万8000円台に乗れば、再び上値が重くなるだろうと話す。

 10月2日に発表された9月の米雇用統計が予想以上に弱かったため、米FRBが年内に利上げするのは難しいとの見方が広がった。米国が年内利上げ方針であることが、世界の株式市場にとって警戒材料となっていたので、米利上げ観測が弱まったことを、好感する流れになりそうだ。

9月の米雇用統計はネガティブサプライズ

 米国の景気動向をよく表す指標として注目の高い「非農業者部門の雇用者増加数」が予想以上に弱く、サプライズ(驚き)となった。9月は、前月比14万2000人増と、市場予想の20万1000人増を大幅に下回った。景気好調の目安となる20万人増(グラフで赤の線で示している水準も大きく下回った。

米国の非農業者部門の雇用者増加数(前月比):2013年1月~2015年9月


非農業部門の雇用者増加数:2015年7月・8月・9月


(出所:米労働省)

 2015年7月、8月の雇用者増加数は、前月発表の数値から下方修正された。7月は、改定値24万5000人増から確定値22万3000人増に下方修正された。7月は20万人増を上回っているから、まだ好調と判断される。

 8月の速報値17万3000人増は、今回、3万6000人増に下方修正された。速報値の173千人増は20万人増を下回っていてネガティブだったが、改定値で上方修正される可能性もあるとして、材料視されなかった。

 今回、8月の増加数が下方修正され、9月の増加数も低く、2か月続けて20万人を下回る低い伸びとなったため、米景気好調に疑問符がつく内容となった。

 さすがに米景気にも、中国および新興国の減速とドル高の悪影響がおよんできた可能性がある。

 10月2日の、雇用統計発表後のNYダウは、複雑な動きとなった。発表直後は、数字が弱いことから、米景気減速を懸念した売りで一時前日比マイナス258ドルと下がった。その後、年内の利上げがなくなるとの期待が広がり、NYダウはプラスに転じ、大引けはプラス200ドルの、1万6472ドルとなった。

米国の完全失業率:2013年1月~2015年9月


(出所:米労働省)

 9月の失業率は5.1%と8月と同水準だ。失業率の下降トレンドは続いている。失業率は、長期の雇用情勢を示す。非農業部門の雇用者増加数は、短期的な景況変化をタイムリーに表す。失業率を見る限り、長期的な雇用改善トレンドは崩れていないようだ。ただし、中国景気の減速や、ドル高の影響を受けて、短期的な景況は弱含んでいると判断される。

 この結果を受けて、10月の利上げはないとの見方が広がった。12月も利上げする環境は整わないとの見方も広がっている。

次の注目は、日本の景気・企業業績

 これから発表が始まる7~9月のGDPや7~9月の企業業績に注目が集まっている。発表前は、日経平均は大きくは上昇しにくいムードが続くだろう。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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