海外コメンタリー

「Microsoft Azure」最前線--コンテナやIoT、ファイル共有関連の新機能を知る - (page 3)

Janakiram MSV (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2015-10-09 06:15

顧客にとっての利点

 パブリッククラウドは、プラットフォーム企業による健全な競争を生み出してきている。AWSやMicrosoft、Googleは顧客により多くの価値をもたらすためにクラウドに積極的に投資している。企業が価格と機能の両面で競争を繰り広げることで、最終的に顧客に利益がもたらされる。

 クラウドによってMicrosoftは変わった。かつてはプロプライエタリなソフトウェア企業の代名詞として語られ、Linuxやオープンソースソフトウェアと激しい戦いを続けていた同社は、今ではオープンソーステクノロジの頼れる賛同者となっている。「Apache Hadoop」から最近のMesosとの統合に至るまで、Azureはオープンソース製品との親和性を高めてきている。こうした動きにより、Microsoftに対するイメージが大きく向上するとともに、顧客はより多くの選択肢を手にできるようにもなった。

Azure関連のその他のニュース

 Microsoftは、インドに3つの拠点(中央インドのプネー、南インドのチェンナイ、西インドのムンバイ)を追加し、アジアにおけるAzureの地歩を固めてきている。同社の最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏はAzureConに先立って、インドのNarendra Modi首相との会談においてこれら拠点の追加を発表した。これらの新拠点によりMicrosoftのデータセンターは24カ所となり、パブリッククラウドプロバイダーの中で最も多くのデータセンターを擁している企業のうちの1社となった。

 インドにデータセンターが設置されることで、政府機関や公営企業による採用に拍車がかかるだろう。そして、大規模顧客が乗り換えを進めるにつれ、Tata CommunicationsやReliance、Netmagic Solutionsといった既存のデータセンタープロバイダーはプレッシャーを感じるようになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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