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IBM、2000人規模のコグニティブ事業部門を設立--「Watson」応用を拡大へ

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2015-10-07 11:16

 フロリダ州オーランド発--米国時間10月6日、IBMの最高経営責任者(CEO)Ginny Rometty氏は、コグニティブ(認知)コンピューティングとその技術のビジネスへの応用に取り組むコンサルティング部門を立ち上げる計画について語った。

 IBMの発表は、Gartner Symposium ITxpoにおける同氏の講演にタイミングを合わせたもの。Rometty氏は、企業の最高情報責任者(CIO)が集まり、企業の主要な資産としてのアルゴリズムが語られるであろうこのカンファレンスで、IBMのコグニティブコンピューティングに関する取り組みを売り込んだ。

 「今や誰もが、デジタル企業への移行について語っている。われわれは、データ、クラウド、モバイル、セキュリティといった基盤に投資してきた。では、その企業を差別化するものは何だろうか」とRometty氏は問いかけ、「それは、コグニティブコンピューティングの時代だ」と語った。同氏によれば、この時代は数十年続くという。「これはテクノロジの時代であり、ビジネスの時代だ」と同氏は言う。「これらのシステムは理解し、推論し、学習する」

 IBMは、コグニティブコンピューティングだけを手掛ける2000人の従業員からなる、新たなコンサルティング部門「IBM Business Solutions」を立ち上げる。これは、「Watson」を事業戦略、事業プロセス、企業のオートメーション化に応用しようとする取り組みだ。IBMはWatsonとコグニティブコンピューティングをすべての業界に広げようとしている。今後は、コグニティブコンピューティングをより容易に適用できるようになるかが課題になるだろう。

 Rometty氏は、IBMのクラウドやアナリティクスへの移行について語り、「次の時代へと移行してきたこの経験を、顧客と分かち合うことができる」と述べた。また、技術がレガシーであるかどうかという観点から考えるべきではなく、「企業はすでに多くの資産を持っている」とも語った。

 従来型の企業も、既存の技術をイノベーションや新しいツールと組み合わせることができるという。Rometty氏は、ハイブリッドのアプローチと、レガシーに分類されるメインフレームなどの技術を再発明することの重要性を強調した。「IBMの仕事は、みなさんの仕事と同じく、企業を次の時代へと導くことだ」(同氏)

 IBMがコグニティブ事業の顧客として挙げた企業は、小売り、保険、医療、金融業界にわたっている。Rometty氏は、Watsonはコグニティブコンピューティング時代の始まりに過ぎないと述べている。企業がデジタル化されてしまえば、知的な学習システムが差別化のために重要となるという。

 同氏は、学習システムは人間の労働者を置き換えるものではないと強調した。Rometty氏によれば、これらのシステムは人間がデータを処理し、協調作業を行うのを支援するものだ。「これまでにはできなかったことをができ、到達できなかったことに到達できるようになる」と同氏は語った。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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