海外コメンタリー

Linuxのボットネット問題はWindowsに戻る理由にならない - (page 2)

Nick Heath (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2015-10-13 06:00

Linuxのセキュリティ水準は

 Linuxベースのマシンに脆弱性がないと主張するのは無理筋だが、Linuxマシンに対する持続的な攻撃が少ないことは確かだ。ウィルスやrootkitなどは時々現れるものの、Linuxプラットフォームを標的としたマルウェアの数は、Windowsを標的としたものに比べてはるかに少ない。

 オープンソースのセキュリティに関しては、「多くの目で監視することで、安全なコードが作られる」と主張されることが多い。この主張は、Linuxのソースコードは世界中の専門家が見られるように開示されており、脆弱性や故意の悪意のある修正などは発見される可能性が高いというものだ。

 ただし、誰もがこの主張に賛成しているわけではない。例えば、英国の政府通信本部(GCHQ)の1部門である電子通信保安局(CESG)で技術ディレクターを務めるIain Levy博士もその1人だ。Levy氏は、「Linuxカーネルの安全性を判断する」能力のあるユーザーがどれほどいるのかという疑問を提起している。ただし同時に、Linuxのセキュリティに対する信頼性について疑問を呈するためによく使われる、オープンソースシステムではコードが全員に開示されているため、弱点も発見しやすいという主張に対しても否定的だ。

 また、100%安全なシステムは存在しないが、CESGは2014年に、Ubuntuに対して12種類のセキュリティに関するテストで最高のスコアを与えた。これは、Windows 8やMac OS Xをはるかに上回る成績だった。

 セキュリティに関する教訓があるとすれば、着目すべきはソフトウェア自体の強さや弱さであり、コードが非開示であるかオープンソースであるかにこだわるべきではないということだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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