#3:壊れたパッチやリリースがアップロードされ、システムは停止する
自らが用いているソフトウェア管理手法は完璧だと思っているかもしれない。しかし、マーフィーの法則は容赦なく忍び寄ってきて、その考えが間違っていると思い知らされる。壊れたパッチやリリースがアップロードされ、システム障害を発生させるのだ。これに対処するには、技術的な問題が発生した旨をすぐさまユーザーに連絡し、壊れたパッチやリリースを無効化し、正しいものと差し替えるしかない。その後で、間違いが発生した経緯や、プロセスをどのように改善していけばよいのかを評価してほしい。
#4:データセンターは水浸しになる
データセンターの建屋が低地にあるわけではなく、建設場所の年間降雨量が25cmに満たなかったとしても、マーフィーの法則は異常気象を引き起こしたり、建屋内の冷却系統や給水系統に異常を発生させてデータセンターを水浸しにする。これに対処するには強力な災害/障害復旧計画が必要となる。被害が確認された際、すぐに他の場所に設置されたデータセンターや、クラウド環境のデータセンターに運用を引き継げるようにしておけば、1つのかごにすべての卵を入れるような冒険をせずに済むはずだ。
#5:重要な業務にかかわる有力なユーザーは、真っ先にいなくなる
IT関連の物品購入で購買部門とやり取りする際には、いつも激しい応酬を繰り広げているはずだ。しかし、ユーザーの代表格とも言える発言力の強い人物がいれば、その人物の力を借りて新たなITイニシアティブに関する購入申請を通すことができる。とは言うものの、そういった人物は早々に宝くじで大当たりを引き当て、マウイ島で悠々自適の生活に入ってしまうのだ。そうなると、後ろ盾を失ったあなたは非協力的な、そして敵対的とも言える部門を相手に厳しい戦いを強いられるようになる。
最善のアプローチは、できるだけ早く購買部門のマネージャーと連絡を取ることだ。リラックスできる場所でランチを食べながら話し合うのがよいだろう。その場では、過去の関係をむしばんでいた難しい問題について腹を割って話し合い、両者が納得できる新たな仕事上の関係を構築するようにしてほしい。