米ZDNet編集長Larryの独り言

デルによるEMC買収、規模のメリットはパブリッククラウドの課題に勝るのか

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2015-10-14 06:00

 DellがEMCを約670億ドル相当の現金と株式で買収することで合意したと発表した。これは、これまでで最大規模のレバレッジドバイアウト(LBO)となる。両社の合併は戦略的には理にかなっているが、難点もある。両社はハイブリッドクラウド市場において、パブリッククラウドに関して語るべきストーリーを持ち合わせていないのだ。

 EMCは戦略上の選択肢を検討してきており、同社が株式の大半を所有しているVMwareによる逆吸収合併から、VMwareの完全子会社化まで、あらゆる道を模索してきた。発表によると、VMwareは今後も株式公開企業として独立して運営される。

 買収の動機は明白だ。

  • 両社は規模を拡大し、データセンター関連のほぼすべての分野で事業を展開できるようになる。
  • DellはVMwareとEMCの持つ力を得ることで、真のソフトウェア資産を手にできるようになる。
  • EMCは「VNX」というストレージも販売しているため、合併によってより優れたコンバージドインフラを展開できるようになる。
  • 両社が力を合わせることで、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて販売するサービス企業として一段高みに上れるようになる。

 もちろん、難点もある。両社は合併後、超巨大企業となるが、パブリッククラウドに関して語るべきストーリーを持ち合わせていない。クラウド分野における両社の守備範囲は、プライベートクラウドの構築とハイブリッドアーキテクチャがすべてなのだ。つまり、プライベートインフラと連携するパブリッククラウドの部分がすっぽり抜け落ちている。IBMであれば、この部分には「SoftLayer」という製品がある。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. セキュリティ

    企業のDX推進を支えるセキュリティ・ゼロトラスト移行への現実解「ゼロトラスト・エッジ」戦略とは

  3. 経営

    2023年データとテクノロジーはどう変わるか 分析プラットフォームベンダーが明かす予測と企業戦略

  4. セキュリティ

    リモートワークで浮き彫りとなった「従来型VPN」、課題解決とゼロトラスト移行を実現する最適解

  5. セキュリティ

    第2世代EDRはココが違う 「自動化」でエンドポイントセキュリティの運用負荷・コストを削減

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]