学生時代にプログラミング経験なし--新卒エンジニア M・Yさん(エンジニア8年目)の場合
業界を知るごとにエンジニアへのイメージが変わっていったというM・Yさん
大学では理学部で物理学を専攻していました。エンジニアになろうとは、一切考えていませんでしたね。当時はエンジニアに対して、オタクの人が黙々と作業しているというネガティブなイメージを持っていましたから。周りにもエンジニアは、一人もいませんでした。
しかし就活で色々な業界を見ていく中で、“最初から最後まで関わることができて、結果が見えるところ”や、“古い慣習に縛られずに挑戦できるところ”に魅力を感じ、IT業界でエンジニアになる選択をしました。
プログラミング未経験で新卒として入社したので、最初の3カ月はずっと研修を受けていました。研修センターは北京にあり、そこで授業を受けながら、現地のIT企業で中国人と一緒に勉強したり、モノづくりをしたりしていました。そのときの経験から、海外志向が高くなりました。日本にとどまる理由は、何もないなと感じたんです。北京から日本に戻って3~4年働いたあと、ベトナムの海外支社の立ち上げメンバーとして、赴任しました。
エンジニアは魔法使いになろうとしている人
やっぱり技術の面では、子供の頃からプログラミングをやっている人には、どうしてもかないません。Androidが日本で発売されたときに、開発コミュニティに入ったのですが、圧倒的なレベルの差を感じました。
そこから僕は、企画や別のところで勝負しようという考えに変わったんです。僕にとってプログラミングは、あくまでもツールの1つに過ぎない。モノづくりにコミットしていきたいので、いずれは独立するのも面白いかなと思っています。
エンジニアの仕事には、世界で一番のモノを作れる可能性が、常にあります。自分の手を通じて、何十万人という多くの人にリーチできるところに、やりがいを感じています。エンジニアは、“出来損ないの魔法使い”っていうのかな。魔法使いになろうとがんばっている人じゃないでしょうか。