海外コメンタリー

「Windows 10」次期アップデートではアクティベーションが容易に? - (page 2)

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2015-10-19 06:15

 しかしThreshold 2では、3つ目の選択肢として、プロダクトキーの変更ができるようになる。公式発表は次の通りだ。

 無料アップグレードの権利を利用できるデバイス上で、正規のWindowsに対して、既存のWindows 7、Windows 8、またはWindows 8.1のプロダクトキーを使用したWindows 10のアクティベーションを簡単にすることについては、Insiderプログラムの参加者から多くのフィードバックを受け取りました。今回のWindows 10 Insider PreviewのビルドをPCにインストールしても自動的にアクティベーションされない場合、[設定]、[更新とセキュリティ]、[ライセンス認証]の順に選び、[プロダクト キーの変更]を選択することで、過去の同じデバイスで過去のバージョンのWindowsのアクティベーションに使用したWindows 7、Windows 8、またはWindows 8.1のプロダクトキーを入力して、Windows 10をアクティベーションすることができます。メディアから起動してWindows 10のクリーンインストールを行う場合も、セットアップ中に、対象となるデバイス使用していた以前のバージョンのWindowsのプロダクトキーを入力できます。

 いくつかのテストをしてみた結果、この機能が説明の通りに動作していることが確認できた。

 最初に行ったテストでは、まず新たに作成した仮想マシンを使って、有効なプロダクトキーを使用してWindows 8.1をインストールし、完了後に適切にアクティベーションされていることを確かめた。

 その後、Windows 10のインストールメディアを使ってそのシステムを再起動した。インストールメディアは2つ用意した。1つは、Microsoftのメディア作成ツールを使って作成した、ビルド10240が入ったISOファイルだ。その後、Windows Insiderのビルド10565にアップグレードしたWindowsを使って、2つ目のISOファイルを作成した。

 セットアップ中、Windows 10のインストーラはプロダクトキーの入力を求めてくる。Windows 10ビルド10240のメディアを使った時には、この手順ではWindows 10のプロダクトキーしか受け付けなかった。この仮想マシンで前回使ったWindows 8.1 Proのプロダクトキーを入力すると、このページの上部にエラーメッセージが表示された。

 しかしビルド10565のインストールメディアを使って起動したときには、動作は大きく異なっていた。Windows 8.1 Proのプロダクトキーは受け入れられ、Windows 10のセットアップを続行できたのだ。インストール完了後には、新しいWindows 10のビルドが問題なくアクティベーションされていることを確認できた。


 筆者は、Windows 7 Proがインストールされていた仮想マシンでも同じ実験を繰り返した。Windows 7が問題なくアクティベーションされていることを確認した後、Windows 10(ビルド10565)のインストールメディアを使って起動し、ディスクを消去して再フォーマットした後、クリーンインストールを実行した。この場合も、Windows 10のセットアッププログラムはWindows 7のプロダクトキーを受け入れ、1時間ほどでクリーンインストールは終了し、Windows 10のアクティベーションは成功した。

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