セットアップ中に[スキップ]をクリックすれば、プロダクトキーを入力しなくてもインストールを続行することができる。
この場合、クリーンインストール完了後にインターネットに接続すると、もう1度プロダクトキーを入力する機会が与えられる。
この際、画面左下の[後で]リンクをクリックすれば、この手順も飛ばすことができる。この場合は、[設定]の[アクティベーション]ページを使用して、後からプロダクトキーを入力する必要がある。これを行うまでは、Windows 10の一部の機能は正常に機能しない。
もしこの機能が期待通りに機能するなら、現在のハードウェアで以前アクティベーションに使ったWindows 7やWindows 8.1のプロダクトキーを入力する機会が、3回あることになる。プロダクトキーが一致すれば、そのPCにはWindows 10のアクティベーションサーバから「デジタル登録情報」が与えられ、正式に利用できる。
この機能の検証には、かなりの数の退屈なテストが必要になるだろう。筆者はMicrosoftの説明を読んで、アクティベーションサーバは入力したプロダクトキーと、既存のアクティベーションの記録が一致しているかどうかをチェックしていると考えた。この場合、古いプロダクトキーを「再利用」しながら大量インストールを行うことはできないはずだ。
ところが、テストをしてみたところ、結果は違っていた。筆者は、Windows 7 Ultimateがインストールされていた仮想マシンに、途中でハードディスクの内容を消去してから、Windows 10 Proをクリーンインストールした。セットアップ完了後、このPCでWindows 7 Ultimateをアクティベーションするのに使ったプロダクトキーをとは異なるWindows 7 Ultimateのキーを入力してみた。すると、Windows 10はまだ使ったことのないプロダクトキーを受け入れ、クリーンインストールされたWindows 10はアクティベーションに成功したのだ。
また、別のテストでは、OSを1度もインストールしたことのない仮想マシンで、Windows 10 Proビルド10565をクリーンインストールしてみた。予想通り、インストール完了後も、このWindows 10 Proが自動的にアクティベーションされることはなかった。しかし、まだ使ったことのないWindows 8 Proのプロダクトキーを入力してみると、アクティベーションに成功した。
現在プレビュービルドは、オプトイン方式で、Windows Insider Programを通じてWindows Updateを使用するしか手に入れる方法がない。単体でインストールできるISOファイルがダウンロードできるわけでもないため、テストの機会は限られている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。