UPDATE IBMは米国時間10月19日、2015会計年度第3四半期決算(9月30日締め)を発表した。明暗入り混じったこの決算では、新しい事業部門の売り上げを伸ばすという同社の計画は時間を要することが浮き彫りとなっている。
第3四半期決算は利益が30億ドル(1株あたり3.02ドル)、売上高が前年同期比14%減の193億ドルであり、恒常通貨ベースでは前年同期比1%減だった。非GAAPベースの利益は1株あたり3.34ドルだった。
アナリストらの予想では、第3四半期の非GAAPベースの利益は1株あたり3.30ドル、売上高は196億2000万ドルになると見られていた。IBMの売上高は14四半期連続の減少となった。
同社は決算報告書で、クラウドやモバイル、アナリティクス、コグニティブコンピューティングといった新事業について取り上げ、第3四半期のクラウド関連の売上高がランレートで45億ドル、前年同期比45%増になったと述べた。アナリティクス関連の売上高は前年同期比9%増だった。
IBMは、2015年通期の見通しについて、フラットなフリーキャッシュフローで、非GAAPベースの利益が1株あたり14.75ドル〜15.75ドルになるとした。
主な数値は以下のとおり。
- グローバルテクノロジサービス部門の売上高は前年同期比10.2%減の79億4000万ドル。
- グローバルビジネスサービス部門の売上高は前年同期比13%減の42億ドル。
- ソフトウェア部門の売上高は前年同期比10%減の51億4000万ドル。
- システムハードウェア部門の売上高は前年同期比38.7%減の15億ドル。これはLenovoへのx86サーバ事業売却が影響している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。