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2月決算小売業の中間決算まとめ

ZDNet Japan Staff

2015-10-20 11:16

 これから始まる9月中間決算発表に注目が集まっているが、一足先に中間決算の発表を終えたグループがある。2月決算の小売株だ。小売業大手には2月決算が多く、8月中間決算(2015年3~8月の6カ月)の発表はすでに終わっている。

 国内消費の不振が心配されているが、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は、小売業大手の8月中間決算は、まずまず良好だという。

2月決算小売業(時価総額上位12社)の8月中間決算実績

2015年8月中間決算の連結経常利益:実績の期初予想との比較


(出所:各社決算短信より楽天証券経済研究所が作成)
(注:イオンは中間決算予想を公表していない、上期実績は億円未満を四捨五入)

 期初予想に足りなかったのは、セブン&アイHLDG(3382)としまむら(8227)だけだ。セブン&アイはコンビニ(セブン-イレブン)好調(11%営業増益)、スーパーストア(イトーヨーカ堂など)不振(87%営業減益)が定着している。

 事業(そごう・西武)も上半期は営業赤字で足を引っ張った。「コンビニだけ好調」が長年にわたって続いている。今上半期もセブン-イレブンは計画を上ぶれた模様だが、イトーヨーカ堂などの不振で、全体の利益は計画を下ぶれた。

 コンビニ好調、スーパーストア不振は小売業界全体の構造だ。コンビニ大手のローソン(2651)やファミリーマート(8028)の上半期は計画を上ぶれた。

 一方、スーパーストアが中心のイオン(8267)は、金融事業(上期営業利益273億円)や不動産ディベロッパー事業(同209億円)が好調で全体の利益を牽引しているが、大型スーパー(GMS)事業は営業赤字(マイナス87億円)で足を引っ張っている。

 しまむら(8227)の上期経常利益が期初計画に足りなかったのは、夏場の天候不順(6月の気温が低すぎたこと)の影響だ。夏物衣料品の販売が不振で、在庫処分に伴う値引き販売が拡大した。ただし、もともと期初計画が高過ぎたとも言える。しまむら(8227)は、期初に高めの計画を出して、期中に下方修正する傾向がある。

 日本企業は、全般に保守的(低め)の計画を公表し、あとから上方修正することを目指すことが多いが、小売業では、ありのままの本音の予想を公表する企業が多くなっている。しまむら(8227)やヤマダ電機(9831)のように、高めの予想を出して後から下方修正する傾向のある企業もある。

 インバウンド(訪日外国人観光客の消費)好調の追い風を受けて、百貨店は全般に好調だった。セブン&アイ傘下のそごう・西武は低調だったが、大丸・伊勢丹を中心としたJ.フロント リテイリング(3086)、高島屋(8233)の上期実績は計画を上ぶれた。中国株下落で中国人観光客の買い物が減ることが懸念されていたが、今のところその影響はほとんど見られず、インバウンド消費は好調を維持している。

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