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新着記事集:「負荷分散」

決算発表で見直される「中国関連株」

ZDNet Japan Staff

2015-10-22 11:25

 中国経済への悲観が強まっている。日本では、いわゆる「中国関連株」への業績不安が高まり、株価が大きく下がったものが多数ある。そのような中国関連株に、中間決算の内容が明らかになると同時に株価が急騰するものもある。

 21日は、安川電機(6506)が前日比10.1%、新日鐵住金(5401)が4.6%、東京製鐵(5423)が同12.6%上昇した。これらの銘柄について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏が解説する。

「中国関連株」には売られ過ぎのものもある

 「中国関連株と言われていたが業績は堅調」「確かに業績が悪化しているが、懸念したほど深刻ではない」といった理由で、中間決算の中身がわかると見直される中国関連株がある。中国経済への悲観は変わらない。中国発の悪材料はこれからまだ増える可能性もある。それでも、一部の中国関連株には、投資のよいタイミングを迎えているものもあると考えられる。

 そもそも、中国関連と言われているものに、イメージだけの「中国関連株」もある。中国関連と言われている割には、中国景気悪化の影響がさほど大きくない銘柄群だ。中国事業の売上高構成比が必ずしも高くない場合もある。業績が堅調だと買いの候補になる。安川電機(6506)や東京製鐵(5423)、トヨタ自動車(7203)、東レ(3402)などはその候補だ。

 また中国の影響を受けて業績が悪化しているものでも、株価があまりに下げ過ぎている場合は見直される場合がある。新日鐵住金(5401)、JFEホールディングス(5411)などの鉄鋼株は、その候補になる。

安川電機の9月中間連結決算実績は好調

 安川電機(6506)は決算期末を20日に設定している。9月中間決算とはいっても9月20日までなので、決算発表が早く注目を集める。

安川電機(6506)の9月中間決算実績


(出所:同社決算短信)

 中間決算は、売上高と利益が過去最高を更新した。同社発表資料によると、上半期の実績は営業利益で35億円、同社計画を上回っており、中国関連株と見られている割には業績は好調といえる。

 安川電機(6506)の主力事業は、制御機器(売上構成比:47%)とロボット(売上構成比:35%)で、いわゆる設備投資関連株と考えられている。地域別の売上構成を見ると国内向け30%、海外向け70%で世界景気の影響を受けやすい「世界景気敏感株」といえる。懸念されている中国向け売上高は、上期473億円で構成比は23%だ。上期の中国向け売上高は為替(人民元高)の影響もあり、前年比で13%伸びている。

 ただし、2016年3月期通期の見通しについて、会社側では中国市場の減速など不透明要因が増えていると考えられる。

安川電機(6506)の2016年3月期通期の業績見通し


(出所:同社決算短信)

 同社が4月20日に発表した期初計画と比べると、売上高の計画は150億円引き下げられているが、営業利益、経常利益、純利益の計画は変更されていない。同社説明では、中国景気減速によって下半期に不透明要因が増えているので売上予想を減額するが、利益率の改善が見込まれるので、利益の予想は据え置くとしている。

 同社資料によると、制御機器部門で、汎用インバータが中国のインフラ関連、米国のオイル&ガス市場向けに低迷するが、ロボット部門でカバーする。制御機器部門については、売上高で165億円、営業利益で29億円通期見通しを引き下げているが、ロボット部門については、売上高で40億円、営業利益で30億円通期見通しを増額している。

 窪田氏は、安川電機(6506)については、短期的な見通しよりも中長期的な成長期待の方が重要と考えているという。今はまだ利益に貢献していないが、ロボット分野でサービスロボットの開発に注力しており、「ロボット関連」として注目されている。近い将来、同社のさまざまなサービスロボットの実用化が実現する見込みだ。

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