Western DigitalがストレージメーカーのSanDiskを190億ドルで買収する。
ストレージ市場で史上最大規模の合併になる。
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買収により、Western Digitalは市場へのリーチを倍に広げ、SanDiskが27年間取り組んできた不揮発性メモリのような、高い成長率を誇るセグメントでプレゼンスを高められるとしている。また、(SanDiskの)NAND事業と垂直的に統合し、「低コストで長期的にソリッドステート技術にアクセスすることが可能になる」とも述べる。
Western Digitalは、両社の製品ラインが良い補完関係にあると述べ、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、クラウドデータセンター用のストレージソリューション、フラッシュストレージソリューションといった製品が「消費者からデータセンターまでをカバーする幅広い製品技術の礎を築く」としている。買収は2016年第3四半期に完了する予定。
Western Digitalは、ストレージ市場には成長の余地が十分にあると考えている。同社は今後5年間でSSD市場が2桁の成長を遂げ、世界のNAND型フラッシュ市場は10%の複合年間成長率を達成すると述べている。
統合された新会社ではSSDとNAND事業が売り上げの32%を占める見込み。また研究開発費は合わせて23億ドルになる。合併から18カ月以内に年間5億ドル相当の「シナジー」効果の創出を目指す。
Western Digitalの時価総額は、およそ220億ドル。今月初めには中国の清華大学から38億ドルの出資を受けた。Bloombergによれば、調達した資金は買収に使われるという。
提供:Western Digital
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。