Hurd氏の2025年の予想とは
Hurd氏はオンプレミスからクラウドへの移行に10年を要するとしたが、2025年の具体的な予想として次の5つを挙げた。
- 2025年、運用環境にあるアプリの80%がクラウドに移行する
SaaSは現在24%を占め、新しいアプリケーションの85%がSaaS向けに設計されている

新しいアプリケーションの85%がSaaS向けに設計されている
- 2025年、SaaS市場ではスイートを提供するプロバイダ2社で80%を占めることになる
もちろんOracleはその1社だが、残りの1社は「想像に任せる」としながらも、「オンプレミスの大手ではないだろう」とHurd氏。Oracleの特徴として、スイート内で共有可能で拡張性のあるスキーマにより、統合のコストと複雑性を削減できる、CX、HCR、統合基幹業務システム(ERP)、企業パフォーマンス管理(EPM)、サプライチェーンマネジメントシステム(SCM)など必要な機能を全て備えるなどを挙げた。
- 2025年、新規の開発・テスト環境は100%クラウドになる
開発・テストは支出の30%を占めるが、現在20%がクラウドを利用している。2020年には70%になり、その5年後には100%になると予想した。
- 2025年、エンタープライズデータのすべてがクラウドに保存される
すでにクラウドに保存されるデータ量は、伝統的なストレージシステムを上回っているという。

エンタープライズデータのすべてがクラウドに保存されるとの予想
- 2025年、エンタープライズクラウドは最も安全なIT環境
「Oracleはすでに実現している」とHurd氏、「フルセキュリティをクラウドに実装しており、デフォルトで暗号化を提供しており、インフラ全体で最新のパッチを適用している」という。