「デジタル製造業」を目指すGE - (page 3)

末岡洋子

2015-10-27 14:10

Hurd氏の2025年の予想とは

 Hurd氏はオンプレミスからクラウドへの移行に10年を要するとしたが、2025年の具体的な予想として次の5つを挙げた。

  • 2025年、運用環境にあるアプリの80%がクラウドに移行する

 SaaSは現在24%を占め、新しいアプリケーションの85%がSaaS向けに設計されている

新しいアプリケーションの85%がSaaS向けに設計されている
新しいアプリケーションの85%がSaaS向けに設計されている
  • 2025年、SaaS市場ではスイートを提供するプロバイダ2社で80%を占めることになる

 もちろんOracleはその1社だが、残りの1社は「想像に任せる」としながらも、「オンプレミスの大手ではないだろう」とHurd氏。Oracleの特徴として、スイート内で共有可能で拡張性のあるスキーマにより、統合のコストと複雑性を削減できる、CX、HCR、統合基幹業務システム(ERP)、企業パフォーマンス管理(EPM)、サプライチェーンマネジメントシステム(SCM)など必要な機能を全て備えるなどを挙げた。

  • 2025年、新規の開発・テスト環境は100%クラウドになる

 開発・テストは支出の30%を占めるが、現在20%がクラウドを利用している。2020年には70%になり、その5年後には100%になると予想した。

  • 2025年、エンタープライズデータのすべてがクラウドに保存される

 すでにクラウドに保存されるデータ量は、伝統的なストレージシステムを上回っているという。


エンタープライズデータのすべてがクラウドに保存されるとの予想
エンタープライズデータのすべてがクラウドに保存されるとの予想
  • 2025年、エンタープライズクラウドは最も安全なIT環境

 「Oracleはすでに実現している」とHurd氏、「フルセキュリティをクラウドに実装しており、デフォルトで暗号化を提供しており、インフラ全体で最新のパッチを適用している」という。

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