Cisco Systemsは米国時間10月27日、サイバーセキュリティ企業Lancopeを4億5250万ドルで買収する計画を発表した。
ジョージア州アルファレッタに拠点を置く株式非公開企業であるLancopeは、ネットワーク上の行動分析や、脅威の可視化、セキュリティインテリジェンスを専門に手がけている。CiscoはLancopeのこれらの技術を活用することで、自社のセキュリティビジネスグループを大きく飛躍させるとともに、「Security Everywhere」という戦略の推進に役立てる計画だという。
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両社は以前から業務提携しており、Ciscoのネットワークをセキュリティセンサ化するためにLancopeの脅威可視化テクノロジが用いられている。しかし、LancopeがCiscoの傘下に入ることで、両社はサービスをより有機的に統合し、ネットワーク上の脅威をより迅速に検出できるようになる。
買収の条件として、CiscoはLancopeに4億5250万ドルを支払うとともに、Ciscoに移籍するLancopeの従業員に対して「残留報酬」を提供する。
買収価格はCiscoにとってもわずかな額とは言えないが、同社がIoT向けのネットワークセキュリティの強化に注力している点を考えると、ROI(投資対効果)は十分に見込めそうだ。2020年までに500億台を超える機器がインターネットに接続されるようになると予測されているなか、Ciscoは企業に対するセキュリティ侵害の機会が増加するとともに、ネットワークに対する攻撃が増加すると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。