Red Hatは東京都港区で開催中の「Tokyo OpenStack Summit」で、ソフトウェア定義型の分散ストレージシステム「Ceph」の戦略的方向性を決定するためのアドバイザリボードを設立したと発表した。これにより、Cephプロジェクトの全体的な方向付けは、同アドバイザリボードの手に委ねられることになるという。クラウド上でのオブジェクトストレージやブロックストレージ、ファイルシステムとして普及してきているCephのソースコードは既にオープンになっていたが、プロジェクトの戦略的方向性は今までRed Hatによって決定されていた。
具体的には「このアドバイザリボードは、Cephプロジェクトにおけるコミュニティーへの参加やコラボレーションを拡大、強化するとともに、コミュニティー内の技術委員会やユーザー委員会と密接に連携していくことを目標にしている」という。
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同アドバイザリボードにはRed Hatのほか、Canonicalや欧州原子核研究機構(CERN)、Cisco Systems、富士通、Intel、SanDisk、SUSEからのメンバーが含まれている。つまり、CephはRed Hatだけのプロジェクトではなくなったというわけだ。
同アドバイザリボードでは、Cephプロジェクトにおける幅広い問題を扱うことになる。その目標はCephをクラウドストレージシステムとして決定的なものにすることだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。