OpenStack Summit

OpenStackコミュニティーは4万人規模--世界各国の“橋渡し役”が集結

藤本和彦 (編集部)

2015-10-29 16:32

 OpenStack Foundationが主催する国際カンファレンス「OpenStack Summit Tokyo 2015」が10月27~30日に開催。3日目の29日には、OpenStack Foundationとユーザーグループの橋渡し役を担う「OpenStack Ambassador」が一堂に集まり、OpenStackコミュニティーの最新状況や課題について議論した。

 OpenStack Ambassadorは、OpenStack Foundationの公認プログラムとして、世界各国でコミュニティーを活性化するための啓蒙活動に取り組んでいる。OpenStack Foundationと各国ユーザーグループをつなぐ役割を中心に、グループ運営の支援や講演者の紹介、地域活動の報告などを行っている。2013年8月に発足し、現在では世界で12人がメンバーとなっている。日本からはビットアイルの長谷川章博氏とNECの吉山晃氏が参加している。

 OpenStack Summitの開催に合わせて半年に1度、「Ambassador Community Report」と呼ばれるセッションが開かれている。そこでは、コミュニティー運営の状況や課題などを確認し、どのように改善していくかを参加者を交えて議論する場となっている。

 OpenStackコミュニティーは、世界全体で4万人を超える規模に成長した。その内訳は、北米の1万9224人を最大に、アジア太平洋(APAC)が1万1321人、欧州が9158人、南米が735人、アフリカが376人であるという。

 最新の活動報告としては、OpenStack Ambassadorのメンバーを紹介するポータルページ「Ambassador Program Page」を開設した。これまで、国や地域によっては、OpenStackに関するセミナーを開こうとしても、適切な講演者やスピーカーをうまく見つけられないという問題が挙がっていたという。このページはそうした課題に応えるもので、ある国や地域で誰に連絡、相談すればいいのかがまとまっている。

 2016年の計画については、講演者リストの整備をはじめ、OpenStackのコミュニティー活動をさらに支援していくとした。

OpenStack Ambassador
OpenStack Ambassadorのメンバー

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