より賢く活用するためのOSS最新動向

「SDSや全文検索でのOSS導入が拡大」--Linux Foundationの年次調査を読み解く - (page 2)

吉田行男

2015-10-30 07:00

(2)OS
 OS領域では、「AmazonLinux」の台頭が目立ちます。AWSの隆盛とともに今後も適用が増えると予想されます。また、コンテナ用の「CoreOS」やネットワーク用の「VyOS」など単機能に絞ったOSの適用が始まったことも注目に値します。


「OS」分野のOSS導入状況

(3)ファイルストレージ
 この領域も活発な領域の一つです。「Hadoop」の台頭による分散ファイルシステムへの期待と相まって、仮想ファイルシステムを使ったSoftware Defined Storage(SDS)への期待が高まってきています。高価なストレージシステムを購入しなくても、IAサーバで大規模ファイルシステムを構築できるメリットを享受したいユーザーが増加しているように見受けられます。


「ファイルストレージ」分野のOSS導入状況

(4)運用・管理
 「運用・管理」分野は、従来は商用製品が強い領域でした。かつてはOSSは単なるネットワーク監視の域を出ませんでしたが、現在では「Hinemos」や「Zabbix」に代表されるような統合型の運用監視をOSSで実現できるようになってきました。さらに、最近ではシステムのデプロイでも「Chef」や「PuppetI」、「Ansible」、「BOSH」といったツールの適用が始まっています。


「運用・管理」分野のOSS導入状況

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]