より賢く活用するためのOSS最新動向

「SDSや全文検索でのOSS導入が拡大」--Linux Foundationの年次調査を読み解く - (page 3)

吉田行男

2015-10-30 07:00

(5)開発・テスト
 OSS利用の定番ともいえる開発環境の分野にも、新しい波が押し寄せています。開発言語では「Go言語」の台頭は無視できません。Go言語は米Googleが開発した言語ですが、現在ではDockerやkubernetes、オーケストレーションツールの「Terraform」などで使用されており、注目されています。


「開発・テスト」分野のOSS導入状況

(6)DB、DB関連ツール
 何といっても、「MariaDB」と「MongoDB」の導入実績が多数出てきたことが大きなトピックです。MySQLの互換DBとして開発されてきたMariaDBですが、今回の調査では、本家のMySQLには及びませんでしたが、近い将来、逆転する予感がします。MongoDBも5社中4社の実績があり、こちらも今後の飛躍が期待できるOSS DBです。


「DB、DB関連ツール」分野のOSS導入状況

(7)業務アプリケーション
 「業務アプリケーション」分野は、一般的にはOSSの適用が一番進んでいない領域と考えられています。今年は、帳票ソフトの「JasperReports」の導入実績が増加したことと、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Pentaho」の導入実績が登場したところが特徴です。その他では、「ADempiere/Idempiere」のようなERPの検証が始まっています。これからは、業務アプリケーション領域のOSSをどのように活用するかがポイントになりそうです。


「業務アプリケーション」分野のOSS導入状況

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