UIとセキュリティの両立に注力--IBMと提携したボックスのエンタープライズ戦略 - (page 4)

末岡洋子

2015-11-11 07:00

――組織面ではどうか? ユーザー体験は伝統的にエンタープライズが得意なものではない。

 われわれの製品チームは、モバイル体験のみにフォーカスしたチームと、ウェブアプリとシンクライアントにフォーカスしたデスクトップチームがあり、これに、セキュリティとバックエンドの管理機能にフォーカスエンタープライズチーム、プラットフォームと開発者にフォーカスしたチームとがある。

 エンドユーザー体験側では、ユーザー体験やデザインに長けた人を起用しており、さらにユーザー体験専任チームがいる。世界でもトップレベルで、ユーザー体験とデザインがすばらしいものであるかどうかをみている。

――競合はどこを想定しているか?

 Microsoftとは素晴らしい提携関係にあるが、SharePointは競合の1つとして挙がる。だがこの市場はパイそのものがまだまだ小さい。ベンダー間で取り合うというより大きくしていかなければならない。

 MicrosoftとはCEO同士の関係も良く、素晴らしいパートナーだ。「Office Online」「Office for iPad」などのAPIを公開し、Boxはこれらに統合されている。今後統合を拡大していく方向だ。

――エンタープライズのトップとして最優先事項は?

 顧客に成功してもらうことだ。

 この点で、Boxは普通のエンタープライズ企業ではない。あまり知られていないが、Boxは50以上のシートを購入した顧客には、カスタマーサクセスマネージャーを無料で付けている。顧客の成功のみにフォーカスした人で、トレーニング、ガイダンスなどを提供し、問題があれば解決する。これはわれわれにとって投資だ。だが、顧客が成功することが大切なので、ずっと前から実施している。

 SaaSビジネスでは、顧客はハッピーでなければ契約を打ち切る。だから顧客もBoxも、顧客の成功のためにお互いに投資する。顧客がBoxからバリューを得ていると感じれば、契約が続く。

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