Linuxなどのオープンソース開発を推進する非営利団体のLinux Foundationは米国時間11月5日、最新のイニシアチブ「Open API Initiative」を発表した。RESTful APIの記述を標準化するもので、Google、IBM、Microsoftなどが設立メンバーに名を連ねている。
Open API Initiativeは、Swagger仕様を土台にベンダーに依存しない中立のAPI記述フォーマットを作成する取り組みとなる。
Swaggerは2010年に作成され、2011年よりオープンソースライセンスの下で提供されているAPI向けのフレームワークで、RESTful API表現のためのツールセットを持つ。Swagger対応のAPIを利用することで、インタラクティブなドキュメンテーション、クライアントSDKの生成と発見などが可能になるという。Swaggerのウェブサイトによると、APIツールとして最大のエコシステムを持ち、数千人規模の開発者がさまざまなプログラミング言語と開発環境でSwaggerを利用しているとのこと。
Swagger APIプロジェクトを取得したSmartBearが今回これをLinux Foundationに寄贈し、Open API Initiative立ち上げとなった。このイニシアチブではSwaggerの仕様とフォーマットを拡張し、中立で移植性のあるオープンな仕様を構築する。これにより人間やコンピューターがサービスを容易に発見し、その機能を理解できることを目指す。策定した仕様の普及のための推進も行っていく。
設立メンバーはSmartBearのほか、Google、IBM、Microsoft、PayPalなど計10社。今後、Linux Foundationのオープンなガバナンスモデルを適用し、Technical Developer Committee(TDC)が中心となり仕様のメンテナンスと開発、ユーザーからのフィードバック収集などをしていく。