ワークスタイルは変革できるのか

ワークスタイル変革テクノロジで最重要--デスクトップ環境仮想化のメリット

宮下 徹 2015年11月27日 07時00分

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 ワークスタイル変革を実施する際には、多くの企業でデスクトップ環境が最大の関心事になる。その理由は、PCは一般業務で重要な位置を占め、企業内には管理すべき多くのWindowsPCが存在するからである。それに加えて近年では、育児や介護をしながら自宅からでも会社のデスクトップ環境を利用したいといった新たなニーズも出てきている。

 今回以降は、ワークスタイル変革において必要となる技術要素について個別に解説していく。今回は、その中で最も重要なデスクトップ環境から解説する。

デスクトップ環境に求める要素

 デスクトップ環境に求める要素は、ユーザー、IT管理者、経営者でそれぞれ異なる。ユーザー視点では物理的なオフィスに縛られることなく、いつでもどこでも会社のデスクトップを利用したいという要望があり、また、BYOD(私物端末の業務利用)のように自分が使いやすいと思うデバイスを選択したいといったものもある。

 一方、IT管理者視点では運用負荷の低減があり、経営者視点では、セキュリティ対策やコスト削減をはじめ、社員の生産性向上・満足度向上が挙げられる。

 そして、これらの要素を実現するために、近年利用されている技術がデスクトップ環境の仮想化であり、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)と呼ばれている。このVDIは、いわゆるサーバ仮想化の技術を応用したものであることから、VDIのメリットを理解いただくために、サーバ仮想化にも触れながら解説する。

サーバ仮想化のメリットとデスクトップ環境の仮想化

 IDCの調査では、国内企業において仮想サーバ上で稼働するアプリケーションの割合は50%以上となっており、すでに物理よりも仮想サーバの方がメインになっている。これほどまで普及した理由は、仮想化することで、リソース効率化や管理性、迅速性の面で多くのメリットがあるからである。

 この仮想化の普及の流れはデスクトップ環境でも同様だ。同じくIDCの調査によれば、2015年中にクライアント端末の仮想化率は約35%になる予想で、2018年には50%に達すると予想している(参照:「国内クライアント仮想化市場 2014年上半期の分析と2014年~2018年の予測アップデート」)。

 サーバ仮想化におけるメリットは、デスクトップ環境を仮想化した場合でも同じだ。さらにVDIではリモート接続が前提となるため、物理PCと比較して生産性向上とセキュリティ向上に寄与する。

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