デルは、法人向けデスクトップPC「OptiPlex」「Vostro」のラインアップを大幅に刷新した。
OptiPlexシリーズは「OptiPlex 5040 スモールフォームファクタ」「OptiPlex 5040ミニタワー」「OptiPlex 7040 スモールフォームファクタ」「OptiPlex 7040 ミニタワー」「OptiPlex 7040 マイクロフォームファクタ」「OptiPlex 7440 オールインワン」の3シリーズ6製品を発売。Vostro 3000シリーズは、「Vostro 3250 スモールフォームファクタ」「Vostro 3650 ミニタワー」「Vostro 3653 ミニタワー」の3製品を発売した。
ワークスタイルの変化によって、PCに求められる要素が変化していることに着目し、最新のIntelプロセッサを搭載し処理速度向上を図るとともに、筐体サイズを小さくした。
デルでは法人向けデスクトップPCとして、法人に必要な機能を持ちながら低価格で導入しやすいVostro、性能を重視したOptiPlex、映像作成などプロフェッションルユースを想定したPrecisionという3シリーズを持っている。今回、VostroとOptiPlexのラインアップを刷新した。

デル クライアント・ソリューション統括本部 クライアント製品ソリューションマーケティング本部 コマーシャルブランドリーダー 文英梅氏
Vostroシリーズは、従来製品の3900/3902ミニタワーがVostro 3650/3653ミニタワーに、従来製品のVostro 3800スリムタワーがVostro 3252/3250スモールファクタに置き換わった。
「Vostroシリーズのアップグレードポイントとしては、第6世代のIntelプロセッサ搭載、デザインがスタイリッシュなものに生まれ変わったことに加え、筐体サイズの変更が一番大きな要素。最も小型化されたモデルでは50%以上の小型化を実現し、重量についても30%以上軽量化されている」(クライアント・ソリューション統括本部 クライアント製品ソリューションマーケティング本部 コマーシャルブランドリーダー 文英梅氏)
法人モデルであることから、サービス、ソフトウェアについては、1年間翌営業日オンサイト保守サービス、国内サポートは24時365日体制でハードウェアとソフトウェアをサポートするプロサポートサービスを利用可能。セキュリティ対策としてはMcAfee製セキュリティソフト12カ月分利用できる。
発売時期については11月6日からCore i5モデルの提供を開始しているが、Celeron/Pentium/Core i3/Core i7については後日発売する予定となっている。

デル クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品ソリューションマーケティング本部 OptiPlex/Chromebookブランドマネージャー 飯塚祐一氏
OptiPlexシリーズの大幅なモデル刷新は5年ぶりとなる。機能を厳選し、効率的な運用と高い生産性を実現するというOpetiPlex 3000シリーズ、上位モデルと同等のチップセットを装備し、高い生産性と管理性の両方を実現できるとするOpetiPlex 5000シリーズ、クラス最高レベルの拡張性と生産性を実現するというフラッグシップモデルであるOpetiPlex 7000シリーズの3つのラインが揃った。
「現行モデルの9020シリーズが7040へ、7020は5040へ、3020が3040へ、オールインワンの9030は7440オールインワンへと置き換わることになる。最大で43%のサイズダウンを実現し、電力消費も最大で63%削減されたが、性能は最大で70%向上している」(クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品ソリューションマーケティング本部 OptiPlex/Chromebookブランドマネージャー 飯塚祐一氏)
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OptiPlex 5000/7000シリーズでは第6世代Intel Coreプロセッサを搭載し、次世代内蔵グラフィックス、メモリパフォーマンスの向上、EPEAT対応パワーサプライユニットの採用、スマートパワーオン機能付きUSBポートの搭載、デジタルでの3画面出力に対応などの特徴がある。オプションでPCIe SSD対応、VGAサポートにも対応する。
オールインワンモデルの7440は、23.8インチのフルHDディスプレイを採用しているが、オプションで4K Ultra HD displayを選択することもできる。スタンドオプションについてもさまざまなオプションが用意されている。

インテル セールスチャネル事業本部 チャネル企画戦略室長 小澤剛氏
「4Kディスプレイ搭載モデルについては、まだ利用シーンは見えていないが、製品をリリースすることでお客様からさまざまな提案を頂くことができれば」(飯塚氏)と市場開拓の意味もあって投入を決定したという。
販売開始時期は、5040、7040、7440は11月6日から販売がスタートしているが、3040、3240は12月上旬からの販売を予定している。
会見には、インテルのセールスチャネル事業本部 チャネル企画戦略室長の小澤剛氏も登壇。60GHz帯を利用して「IEEE 802.11ad」をベースにした、最大7Gbpsという無線通信規格「WiGig(Wireless Gigabit)」、コラボレーションソフト「UNITE」を紹介し、「新しい仕事術を実現する技術が新プロセッサに搭載されている。新しい働き方をどう実現すればいいのか検討されている企業の方も多いと思うが、新しい製品を導入し、まずは始めてみるところから新しい働き方を模索することもひとつの選択肢ではないか」と提言した。