長期的に見た場合、Schroepfer氏はVRが単なるバーチャルなテレプレゼンス(同氏の言葉を借りると、参加者が実際に相手の発言を聞いているかどうかをより良く把握できるというレベル)ではなく、業界固有のタスクに活用できるツールとして、多くの企業で利用されると期待している。
同氏は「これを使用した垂直型のアプリは、シミュレーションに基づくものであれ、エクスペリエンスに基づくものであれ、数多く考えられる」と述べ、以下のように続けた。
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「新しいマンションを建設中の不動産開発者が、見込み顧客を呼び込んで各部屋を見てもらえるよう、巨大なプラズマ画面を設置した新しいセールスセンターを1000万ドルという規模で構想している」
「対照的に、VRヘッドセットであれば、見込み顧客に仮想環境のマンション内を歩き回ってもらい『キッチンの窓から外を見て、どのような景色が広がっているのかを確認してもらえる』ようになる」
「ただ画面を見るだけでなく、歩き回れるという点で、優れたエクスペリエンスが得られるはずだ」
Oculus VRは2種類のヘッドセットを発売する予定だ。1つ目は11月に発売される「Gear VR」のコンシューマー版だ。この製品はサムスンの「GALAXY Note 4」や「Galaxy S6」を固定することでヘッドマウントディスプレイとして機能させるものだ。
その後、2016年第1四半期中にOculus Riftを発売する予定だ。これはPCと接続するヘッドマウントディスプレイであり、PC上のグラフィックスカードの助けを借りて3Dコンテンツを2160×1200ピクセルの解像度で表示できるようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。