IoT製品企画を手掛けるノバルスが11月11日から、 スマホでコントロールできる乾電池型IoT製品「MaBeee」を製品化するためのプロジェクトを開始している。
MaBeeeはBLE(Bluetooth Low Energy)搭載の単三電池と同型のIoT型製品であり、単4電池を装着することでスマホのアプリから、電池を装着した製品がコントロールできる。


アプリによる操作でシンプルにONとOFFを制御する機能に加え、スマホの傾きや声の大きさ、スマホにかかった加速度などに応じ、15%、25%、35%などの出力制御ができる。現在はおもちゃでの利用を提案しており、ミニ四駆やプラレール、電動の人形などをコントロールできるようになるとアピールする。
今後は、MaBeeeに搭載されたセンサを利用して乾電池の情報を取得し、電池残量の確認や電池を備えたデバイスの使用頻度などのデータを利用したサービスを検討している。電池管理が必要なビーコンモジュールのオンオフ制御などに展開する余地がありそうだ。

ノバルス代表 岡部顕宏氏
MaBeeeは、ノバルスを5月に起業した岡部顕宏氏が複数の企業のエンジニア向けコミュニティとして主催する「ヤミ研」で開発された。あるメーカーに勤めるエンジニアが「自分の子どもと遊ぶプラレールを簡単に制御できる製品を作りたい」というアイデアから始まり、複数の企業メンバーが集い、各々の専門分野での知見を出し合いながら開発を進め製品化プロジェクトまでたどり着いたとしている。
岡部氏は、「こんなことをしてみたい」という漠然としたアイデアや企画を試作開発やテストマーケできる環境とつなげると面白いモノができると指摘。カシオの初代デジタルカメラが正式に認められていない研究題材から生まれた例を挙げ、エンジニアの漠然とした思いを少しづつ形にする一助にしたいと語った。今後も多くの製品を開発予定としている。