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海外コメンタリー

アジャイル開発で何が変わる?--PayPalなど導入理由や成功例

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2015-11-25 06:30

 かつてはシリコンバレーのスタートアップ企業が掲げた宣言にすぎなかった「アジャイル開発」は、この数年で大企業でも採用され始めている。

 実際、4000近い組織を対象とした2015年の調査では、そのうち94%が何らかの形でアジャイルの手法を利用していると回答している。アジャイルの手法を導入する理由には、優先順位の管理や、生産性、プロジェクトの可視性の向上などが挙げられることが多い。

 アジャイルの説明には、2001年の「アジャイルソフトウェア開発宣言」が参照される場合が多い。この宣言は、次の4点に要約することができる。

  • プロセスとツールよりも個人とコミュニケーションを重視する
  • 網羅的な文書よりも動くソフトウェアを重視する
  • 契約交渉よりも顧客との協力を重視する
  • 計画よりも変化への対応を重視する

 しかし最近では、「アジャイル」という言葉は、「リーン開発」や「Fast IT」と言われる側面を指すものとしても使われている。これらのトレンドで重要なのは、繰り返しによる連続的なソフトウェアの提供と、単純さと適応力を重視していることだ。

 アジャイルITのフレームワークは、すべての組織に適しているわけではないが、すぐに消えてしまうような流行でもない。ここでは、アジャイルの手法を導入した2つの企業の事例から学ぶことにしたい。

アジャイル開発を導入すべき理由

 組織がアジャイルの手法を取り入れようとする理由は数多くある。PayPalの場合、アジャイルITに関する議論は、同社が成長に伴う厳しい痛みを経験している時に起きた。

 「PayPalが小さなスタートアップ企業から、決済業界の主導的なイノベーターに成長する中、当社のプロセスは単純にその成長についてこれなかった。製品のアイデアをリリース可能なコードにするまでにかかる時間は、以前は数週間だったものが、何カ月にもなった」と、PayPalの技術担当バイスプレジデントであるKirsten Wolberg氏は述べている。

 エンジニアは不満を感じ、ビジネスパートナーも不満を感じ、顧客も不満を感じていた、と同氏は言う。PayPalのテクノロジは、「非常に高価なブラックホール」になっていた。しかし、アジャイル開発を導入し始めると、状況は変わり始めた。

 同社はアジャイルの手法を用いることで、製品設計のモデルを、社内指向から顧客指向の繰り返しモデルに変えた。同社はこれによって、中核的な製品を中心に会社を合理化し、製品開発のプロセスにおける責任分担と説明力を強化することができた。PayPalの広報担当者によれば、アジャイルの手法を用いることで、同社の生産性は約29%向上し、開発チームの規模は8%縮小した。

提供:iStockphoto/GeorgeRudy
提供:iStockphoto/GeorgeRudy

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