Enterpriseサービス
Enterpriseサービスに関する新たなセクションには、一般的なMicrosoftのプライバシーに関する声明と顧客との契約に不一致があった場合、顧客との契約が優先されるという記述がある。
Enterpriseサービスとは、Microsoftのサービスのひとつで、主として企業内で活用するように提供、設計された提供物です。例えば、組織(弊社の「顧客」)が、サービスを依頼する際にMicrosoftに連絡する、Office 365、Microsoft Azure、Microsoft Dynamics CRM Online、Microsoft Intune および Yammerなどです。Microsoftのプライバシー声明とMicrosoftと顧客との契約条件の間に不一致が生じた場合、その契約条件が規定します。
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「Cortana」に関するセクションには、このサービスが(Google、Appleなどの他のサービスと同様に)進化しており、ユーザーの場所、通信履歴、およびCortanaサービスが特定のアクションから「ユーザーの意志」を推測する能力に基づいて、ユーザーの振る舞いを予測していることを示す魅力的な記述が追加されている。
Cortanaが収集し活用する情報として、「位置履歴、その他の位置信号(例えば、OneDriveにアップした写真に付けられた位置など)」という記述が追加された(1段落目)。
また、通信履歴に関する項目が追加され、以下の様に記述されている。「通信履歴。Cortanaは、ユーザの電話、テキストメッセージ、メール履歴などからユーザにとって最も大切な人を学習します。これは、ユーザにとって最も関係のある人々やお好みの通信手段の記録を付け、ユーザにとって最も大切なメッセージにフラグを立て、音声認識など他のCortanaサービスを向上させるために使用されます」(3段落目)。
音声およびインプット個人用設定については、「ユーザの意図理解」を向上させる旨が追加された(4段落目)。
Microsoft Healthサービス
これは、「Microsoft Band」、「Healthサービス」、「HealthVault」などを対象とする新たなセクションだ。ここには、健康データに関する特別な扱いについて、明快に記述されている。
Microsoft Healthサービスを通じてユーザが供給したり、HealthVaultに保存する健康データは、その他のMicrosoftサービスとは結合されません、また、ユーザの明白な同意なしにその他の目的に使うこともありません。例えば、Microsoftは、ユーザの健康記録データを、ユーザのオプトインの同意なしに、販売促進や広告に使うことはありません。
翻訳機能
最後に紹介するのは、一部のSkypeアプリケーションが持つ翻訳機能について記述した新たなセクションだ。この機能は、音声やIMの翻訳機能も提供している。このセクションには、「この機能を有効にすると、口頭での会話が翻訳され、テキストに変換した後、文章として提供されます。ボイスデータとテキストデータは、Microsoftの音声認識および翻訳サービスを提供、向上させるために使われます」と書かれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。