日本マイクロソフト、Windows 10最初のメジャーアップデートの内容を紹介 - (page 2)

三浦優子

2015-11-19 13:10

 また、今回のアップデートではCortana日本語版を搭載した。そこで日本で開発しているマイクロソフトディベロップメントの安達社長が登壇し、日本で行っている開発の概要、米本社でのCortanaの開発方針を説明した。

 Windows 10について会見の冒頭で三上氏が、「Windows 10以降は、バージョンアップという考え方はなくなる。継続的に進化するサービスとなった」と説明。安達氏はこれを受け、「これまでの3年作り続けて、ためて、ためてパッケージ化して提供するというモデルから抜け出して、他のインターネットサービス同様、アジャイル体制で新しいものを提供するモデルとなった。今後、作ったものを即0.01%のユーザーに使ってもらい、利用結果を見てハッピーな反応なら0.1%の人に提供し、そこでも反応が良ければ1%の人へ、さらに10%の人へといった具合に、結果を見てデプロイしていくという、インターネットの特徴を生かした提供モデルになる」と話した。

 こうした反応を受けて日本マーケットに向けたフィードバックとして、November Updateでは要望が多かった日本語フォントの改善、日本語版Cortanaの搭載を実施したという。

 Cortanaについては、米本社のCortanaのGroup Program ManagerであるMarcus Ash氏が開発コンセプトを次のように説明した。


米Microsoft Group Program Manager, Cortana Marcus Ash氏

 「Cortanaの開発には2012年から取り組んでいる。当時、スマートフォン、タブレットなど複数デバイスを使うユーザーがふえたことから、異なるデバイス間をまたがったサポート、ユーザーインターフェースがほしいという声がスマートフォンユーザーから上がってきていた。そこでMicrosoftとしても、パーソナルアシスタントをどう提供するのか、どうタスクをやりやすくするのかという課題を解決するために、まずヒューマンパーソナルアシスタントとして開発に着手した。人間のアシスタントでも、こちらが命じたことだけでなく、その先に必要なことを見越して実施するのが良いアシスタントだと言える。先を見越してこちらが望むことをやってくれるというのは、将来のコンピューティングで描いている姿でもある。その前段階として、自分個人をCortanaに知ってもらうというコミュニケーションをとってほしい」

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  3. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  4. セキュリティ

    ソフトバンクロボティクスが、グローバル規模で安全かつ効率的にiPhoneのBYODを実現できた理由

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]