コンテナを強化した「Red Hat Enterprise Linux 7.2」がリリース

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-11-20 10:20

 Red Hatは紛れもなくLinuxベンダーだ。しかし、最新の主力製品「Red Hat Enterprise Linux 7.2」では、コンテナとクラウドにかつてないほどのフォーカスがされている。

 RHEL 7.2では確かにセキュリティ、ネットワーキング、システム管理などで新機能が加わっている。これまでと異なるのは、エンタープライズ対応のLinuxコンテナベースのアプリケーション開発・実装への大きなフォーカスだ。RHEL 7.2ではまた、「Red Hat Insights」も利用できる。Red Hat Insightsは効率を改善しダウンタイムを削減することを目指したオペレーション分析製品で、プロアクティブに既知のリスクや技術的問題を検出する。

 コンテナでは、多数のアップデートが行われている。これには、Dockerエンジン、コンテナ管理のKubernetes、サーバ管理のCockpit、Red HatのAtomicコンテナアップグレードコマンドのなどのアップデートが含まれる。そして、コンテナワークロードに最適化したホストプラットフォーム「RHEL Atomic Host 7.2」もバンドルされている。

 「Red Hat Container Development Kit 2」のベータ版も提供される。イメージ、ツール、ドキュメンテーションを含み、コンテナベースのアプリケーションの構築を支援する。このキットで作成したプログラムはRHEL 7.2、RHEL Atomic Host 7.2、OpenShift Enterprise 3などのRed Hatコンテナホストで実装できる。

 RHEL 7.2ではネットワークも強化した。全体の性能を強化しており、中でも「NFV(Network Functions Virtualization)とSDN(Software Defined Network)を利用する多くのケースで速度が倍増する」という。ネットワークのほか、セキュリティ、システム管理についても多くの改善が加わっている。

 Red Hatは同日、「RHEL for ARM 7.2 Development Preview」も公開した。Red HatはARMプロセッサがデータセンターで利用されるようになると信じており、これはそのためのステップとなる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]