HP、分社後初の四半期決算で9%減収

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 高森郁哉 (ガリレオ)

2015-11-25 11:17

 分社したばかりのHP Inc.が米国時間11月24日、株式市場の取引終了後に2015会計年度第4四半期決算(10月31日締め)を発表した。結果はさまざまだ。

 HPが報告した純利益は13億ドル、1株あたり73セントだった(発表)。非GAAPペースの利益は1株あたり93セントで、売上高は前年同期比9%減の257億ドルだった。

 アナリストらは売上高を263億6000万ドル、1株あたりの利益を97セントと予想していた。

 苦境に立っていたHewlett-Packard(HP)は、数カ月にわたる準備の末、11月1日にようやく2社への会社分割計画を実行した。歴史あるブランドは、企業向けのHewlett Packard Enterprise(HPE)と、消費者向けのPCおよびプリンタ事業を担うHP Inc.に分かれた。

 HPEは11月2日、「HPE」というティッカーシンボルでニューヨーク証券取引所に上場した。HP Inc.は、同証券取引所で引き続き「HPQ」というティッカーシンボルを使用する。

 HPは24日の報告で、第4四半期決算に10月31日までのHPEの事業を含むと明記している

 HP Inc.が長期的には3Dプリント技術に注力していくのに対し、HPEは大規模な人員削減などのコスト削減策から持ち直しつつあるなかで、クラウドポートフォリオをMicrosoftやAmazon、IBMと同等のレベルにまで強化することを目指す。

 それでも両社には困難な課題が待ち受ける。当初の6つの中核事業部門のうち5部門(パーソナルシステムズ、プリンティング、ソフトウェア、エンタープライズサービス、金融サービス)は、いずれも第4四半期に売上高が落ち込んだ。

 サーバとネットワークを手がけるエンタープライズグループのみ、売上高がやや伸びて前年同期比2%増となった。

 2016会計年度第1四半期について、HP Inc.は非GAAPベースでの1株あたり利益が33~38セント、2016会計年度通期では1株あたり1.59~1.69ドルの範囲と予想した。

 HPEは、第1四半期については1株あたり37~41セントの範囲、通期では1.85~1.95ドルを目標とした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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