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セールスフォースの成長戦略、ベニオフCEOらの発言から読み解く - (page 2)

Chris Kanaracus (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2015-11-30 06:15

Salesforce.comの業界戦略は報われるのか?

 2014年4月に発表された、各業界に特化するというSalesforce.comの戦略は当初、一部から懐疑的な目で見られていた。Salesforce.comのプレジデントであるKeith Block氏は、この戦略の進捗状況に関する質問に対して、適切に答えていた。

 この四半期に獲得した大きな契約について見た場合、金融サービス業界では明らかにAmerican Expressであり、自動車業界ではGeneral Motors(GM)、コンシューマー向けパッケージ製品の業界でもあった。(中略)このため、金融サービス業界には非常に手応えを感じている。ヘルスケア業界とライフサイエンス業界も手応えがある。小売り業界の手応えも強くなってきている。コンシューマー向けパッケージ製品の業界の手応えも強くなってきている。製造業界は以前からSalesforce.comの強みとなっている。

 このため、顧客がわれわれの元にやってきて、われわれは彼らの言葉で対話するという状況が、驚くべきものではなくなっている。これが業界戦略を支える考え方すべてなのだ。

筆者の見解:Salesforce.comは年次カンファレンス「Dreamforce 2015」に先立ち、ヘルスケア業界と金融サービス業界それぞれに向けて垂直統合型製品を発表した。しかしここで重要なのは、同社は製品の市場投入速度の追求と、ある分野に特化した専門知識の追求という双方の面で、それらすべてを自らで実現しようとしているわけではないという点だ。例えば、Salesforce.comの「患者関係管理」システムである「Health Cloud」(これは同社の顧客関係管理(CRM)を患者のケアという観点から再構築したもの)は、電子カルテ(EMR)システムとの統合や、カスタマイゼーションといった観点で、Accentureやその他のパートナー企業と提携している。

 また、Block氏が言及した企業では、Salesforce.comの製品で、確立された垂直型統合アプリケーションを置き換られたのかどうか、あるいは何らかの製品の販売にこぎ着けただけなのかについては明確に判断できなかった。

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