パブリッククラウド撤退発表したHPE、MSと提携し「Azure」プッシュか

ZDNET Japan Staff

2015-11-27 10:11

 Hewlett Packard Enterprise(HPE)がMicrosoftのパブリッククラウド「Microsoft Azure」を再販する模様だ。同社の最高経営責任者(CEO)、Meg Whitman氏が米国時間11月24日の決算発表で明らかにしたとして、Business Insiderなどのメディアが報じている。

 報道によると、Whitman氏は決算発表の場でアナリストらに対し、Microsoft Azureの再販でMicrosoftと提携したと語ったという。提携の下、HPEはAzureを推奨クラウドとして提供し、Microsoftは自社の顧客に対し、推奨クラウドサービスプロバイダーとしてHPEをプッシュするようだ。

 HPEは10月、「HP Helion Public Cloud」として展開してきたパブリッククラウド事業からの撤退を明らかにしており、その後の戦略が注目されていた。Business Insiderによると、HPEはハイブリッド戦略の下で自社サーバ、クラウド関連のソフトウェアなどを提供してプライベートクラウドを構築し、パブリッククラウドと組み合わせて使うというモデルを狙っているという。

 パブリッククラウドはAmazon Web Services(AWS)が大きくリードしており、Microsoft、Google、IBM、Oracleなどが対抗している構図となる。HPEと競合するDellは2年前にパブリッククラウドの自社提供から、顧客と対抗せずに顧客のクラウドを後押しする戦略に転じている。

 HPEはMicrosoftとの提携について、間もなく詳細を発表するとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]