Hewlett Packard Enterprise(HPE)がMicrosoftのパブリッククラウド「Microsoft Azure」を再販する模様だ。同社の最高経営責任者(CEO)、Meg Whitman氏が米国時間11月24日の決算発表で明らかにしたとして、Business Insiderなどのメディアが報じている。
報道によると、Whitman氏は決算発表の場でアナリストらに対し、Microsoft Azureの再販でMicrosoftと提携したと語ったという。提携の下、HPEはAzureを推奨クラウドとして提供し、Microsoftは自社の顧客に対し、推奨クラウドサービスプロバイダーとしてHPEをプッシュするようだ。
HPEは10月、「HP Helion Public Cloud」として展開してきたパブリッククラウド事業からの撤退を明らかにしており、その後の戦略が注目されていた。Business Insiderによると、HPEはハイブリッド戦略の下で自社サーバ、クラウド関連のソフトウェアなどを提供してプライベートクラウドを構築し、パブリッククラウドと組み合わせて使うというモデルを狙っているという。
パブリッククラウドはAmazon Web Services(AWS)が大きくリードしており、Microsoft、Google、IBM、Oracleなどが対抗している構図となる。HPEと競合するDellは2年前にパブリッククラウドの自社提供から、顧客と対抗せずに顧客のクラウドを後押しする戦略に転じている。
HPEはMicrosoftとの提携について、間もなく詳細を発表するとしている。