スレットディフェンス戦略を実現する3つの取り組み--トレンドのエバ・チェンCEO - (page 2)

吉澤亨史

2015-12-02 07:00

 具体的な注力エリアとして、エバ氏は「エンドポイント」「サーバ」「ネットワーク」を挙げ、エンドポイントではPCやモバイル、IoTに対する一元的な可視化、ユーザベースの可視化、過去にさかのぼってチェックする機能、クラウドアプリケーションに特化したセキュリティを重要な戦略とした。

 またサーバでは物理、仮想、クラウドといった環境に対する自動的かつ包括的なサーバセキュリティ、ネットワークでは革新的なネットワーク侵害の検知と防御ディフェンスを重要な戦略として挙げた。

TippingPointを買収

 さらに、10月に買収を発表したTippingPointとの組み合わせで革新的なネットワークディフェンスソリューションが生まれるとした。「セキュリティの最後の要素は人である」として、CTFを主催するなど人材育成にも注力していくとしている。


トレンドマイクロの取締役副社長
大三川彰彦氏

 なお、モデレーターを務めた同社取締役副社長である大三川彰彦氏は、2015年の特徴として「法人を狙うサイバー攻撃の増加」「ランサムウェア被害が法人で深刻化」「日本でもサイバー犯罪アンダーグラウンドが形成」の3つを挙げた。

 同社の調査では、企業が実施している対策で入口対策は65.2%、内部対策は71.8%、出口対策は76.4%となっているが、サイバー攻撃対策はさらなる進化が急務であるとした。具体的な対策として、「標的型メールへの対策」「迅速な検知と分析」「自動的な対処」「体制と情報の蓄積」を挙げた。


大三川氏がみる2015年の特徴

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