Hewlett Packard Enterprise(HPE)はロンドンで開催中のHPE Discoverで、Microsoftと提携し、「Azure」の技術を利用してプラベートクラウドを構築するための製品を発表した。
HPEは米国時間12月1日、新たなアプライアンス製品「Hyper-Converged 250 for Microsoft CPS Standard」を発売した。この製品には、「Windows Server 2012 R2」、「HPE OneView for Microsoft System Center」および「Windows Azure Pack」が付属している。
同製品のソフトウェアは、企業がWindowsまたはLinuxベースのシステムを仮想化インフラに素早く導入し、1つのインターフェースまたはコンソールから管理できるように設計されている。
Hyper-Converged 250のユーザーは、「Azure Backup」や災害復旧サービス「Azure Site Recovery」など、Azureのサービスを利用することができる。
Dellもすでに、「Dell Hybrid Cloud System」などの、Microsoft Cloud Platform System Standardのソフトウェアを搭載した機器を提供している。
HPEとの新たな契約により、Microsoft AzureはHPEの顧客の「推奨パブリッククラウドパートナー」となり、HPEはMicrosoft Azure製品のインフラとサービスを提供する「推奨パートナー」となる。HPEは新たに5000人のAzureクラウドアーキテクトを認証して、エンタープライズサービス顧客のAzureとの統合を支援する計画だ。
HPEとMicrosoftはまた、「HPEのインフラでAzureを活用する際にシームレスなハイブリッドクラウド体験」を提供するために、カリフォルニア州パロアルトとテキサス州ヒューストンに中核研究拠点「HPE Azure Centers of Excellence」を設置する。
HPEは2015年中のクラウド事業の売上高を、前年比20%増の約30億ドルと予想している。
またMicrosoftは、HPE Synergyプラットフォームなど次世代インフラのためのイノベーションを加速することを目標とする「HPE Composable Infrastructureパートナープログラム」に参加する。HPE SynergyプラットフォームもHPE Discoverで発表された。
同イベントでは、HPEのクラウド管理サービスを強化する計画とともに、「HPE Helion Managed Cloud Broker」も発表された。このマネージドサービスは、複数のクラウドプロバイダー間で、企業がサービスのプロビジョニング、アクセス、統合、安全なコントロールを行うことを可能にするものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。