ジュニパーネットワークスは12月1日、同社のネットワーク機器のOSである「Junos」を公開した。Junosを利用することで、サードパーティのネットワークサービスやアプリケーションをジュニパーのプラットフォームに直接展開したり、ジュニパーのシステムに直接プログラミングできたりする。ベアメタルスイッチなどに活用するには費用が発生する。
Junosが稼働し、新しい25/50ギガビットイーサネット(GbE)を標準サポートするアクセススイッチ「QFX5200」シリーズも発表された。JunosとQFX5200シリーズの組み合わせで、ネットワーク自動化とプログラミングの自由度が確保される。また、ソフトウェアのライセンス料を従量課金モデルで支払うオプションも導入され、ソフトウェアとハードウェアを個別に購入できる柔軟性をもたせることが可能になる。
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QFX5200は、10GbEから100GbEまでの複数のスピードに対応し、高額なアップグレードをせずにより高速なポート速度への移行を実現する。25GbE/50GbEもサポートする。同製品は、Linuxへのオープンアクセスを提供しており、IaaS環境の構築管理ソフトウェア「OpenStack」などのツールで自由にサードパーティ製アプリケーションをオーケストレーションできる。これにより、顧客のアプリケーション、SDNコントローラ、オーケストレーションツールと容易に統合できるとしている。
運用管理については、「Junos Space Network Director」により、単一画面でエンタープライズネットワーク全体を管理でき、VMware vRealize Operations用「Junos Space Network Director」のManagement PackやVMware vCenter Serverとの相互運用でエンタープライズネットワークインフラの健全性、容量、性能での可視性を得られるとしている。