そして、加速を支援する新しい技術として「コンポーザブルインフラ」を紹介した。
コンポーザブルインフラは6月、HP時代の「Discover Las Vegas」で発表した新コンセプトで、データセンター全体のリソースプール化により、これまでのITインフラと新しいインフラの両方を単一システムで動かすというものだ。当時、フェーズ1としてプライベートクラウド基盤ソフトウェア「HP Helion CloudSystem 9.0」とハードウェア統合管理「HP OneView 2.0」などの製品を発表していた。
並行して、Chef、Puppet、Vmware、Microsoft、Dockerなどを含むエコシステム作りを進めてきた。
今回発表したのはコンポーザブルインフラのハードウェア製品「HPE Synergy」だ。コンピューティング、ストレージ、ネットワークを1システムとして管理でき、顧客はこれを利用して顧客は既存のIT、仮想、クラウドネイティブアプリケーションを管理できるという。
CDIシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのRic Lewis氏
コンバージドデータセンターインフラストラクチャ(CDI)ラボで数年前に構想にいたり、それ以来開発を取り仕切ってきたCDIシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのRic Lewis氏は、HPE Synergyを3つの要素から説明した。
1つめは“流動性のあるリソースプール”で、「コンピュート、ストレージ、ファブリックネットワーキングを1つのインフラとしてアプリケーションのニーズに合わせて構築、再構築できる」という。2つめは“ソフトウェア定義インテリジェンス”で、1のリソースをラッピングして、1システムとしての管理やアップグレードが可能となる。3つ目は“統一されたAPI”で、これを通じてリソースプールへのアクセスが可能となる。
流れとしては、コンピューティング、ストレージ、ネットワークのリソースを自動的に発見してアセンブルし、自動設定する。アプリ実装にはワークロードテンプレートを利用し、テンプレートのローンチにより自動でハードウェアがプログラムされるという。テンプレートがない場合はAPIを作り、コードによりシステムを設定できるという。
Lewis氏はHPE Synergyを説明した