デル・ソフトウェア、継続的データ保護バックアップストレージを国内提供

日川佳三 2015年12月03日 12時57分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル・ソフトウェアは12月2日、継続的データ保護(Continuous Data Protection:CDP)ソフトウェア「AppAssure」をPCサーバ「Dell PowerEdge」にプリインストールしたデータ保護アプライアンス「Dell DL」シリーズを日本国内でも販売すると発表した。

 12月8日から提供する。中小規模の企業が主なターゲットで、アプライアンス化で20分以内でセットアップが完了するようになったとしている。米国では、AppAssureの販売実績の半数以上がアプライアンスという。

Dell DLシリーズの外観
Dell DLシリーズの外観

 AppAssure(Dell DLシリーズ)は、データを短い間隔でこまめにバックアップする手法によって、システム障害時のデータ損失を最小限に抑えるCDP製品だ。ストレージボリュームのイメージをブロックデータとして最短で5分間隔でスナップショットバックアップする。直前のバックアップからの増分だけをバックアップすることでバックアップにかかる時間を短く抑えた。

 バックアップ対象の業務サーバやファイルサーバ側に、専用のエージェントソフト(Windows/Linux)を導入して使う。このエージェントが増分データだけを一定間隔でAppAssureのサーバ(Dell DLシリーズ)に転送する。5分間隔でバックアップした場合、AppAssureのサーバ側には1日に288個のリカバリポイントができる。データ復旧時には、保存済みのデータを組み合わせて、過去の任意の時点のデータを復元できる。

 AppAssureのサーバ側では、送られてきたバックアップデータを重複排除、圧縮した後に内蔵ストレージに保存する(図1)。暗号化やレプリケーションの機能も備えており、外部のAppAssureサーバやクラウドストレージ(オブジェクトストレージ)にデータをコピーする使い方ができる。

図1:AppAssure(Dell DLシリーズ)の機能と仕組み
図1:AppAssure(Dell DLシリーズ)の機能と仕組み
Brett Roscoe氏
Dell デル・ソフトウェア システム・情報管理製品担当バイスプレジデント Brett Roscoe氏

 AppAssure(Dell DLシリーズ)の背景として「バックアップ、リカバリに対するユーザーの要求が高まっている」と指摘するのは、Dell デル・ソフトウェア システム・情報管理製品担当バイスプレジデントのBrett Roscoe(ブレット・ロスコー)氏。「以前のバックアップは時間と手間がかかるものだったが、現在では短時間でバックアップできなければユーザーは我慢できない」(Roscoe氏)。提供される主な機能は以下の通り。

  • Live Recovery:保護したデータにほぼ継続的にアクセス可能 Recovery Assure:バックアップするデータの整合性をチェックし、確実にリカバリ
  • Universal Recovery:単一のファイル、メッセージ、データオブジェクトから、マシン全体(物理または仮想)、異種ハードウェアまで、あらゆるレベルの復元が可能
  • Virtual Standby:仮想マシンに更新を継続的に送信し、プライマリマシンで問題が発生した場合は、同仮想マシンを起動
  • Cloud Archive:静的データをMicrosoft Azure、Amazon S3、Rackspace、OpenStackベースのクラウドプロバイダーにアーカイブ
  • 柔軟なレプリケーションシナリオ:ローカルサイトまたは災害復旧(DR)サイトにレプリケーション可能
  • インライングローバル重複除外:バックアップストレージ容量の削減

 デル・ソフトウェアが会見で紹介したAppAssureのユーザー事例では、AppAssure導入前は、40Tバイトのファイルサーバに対する日々のバックアップに7.5時間をかけていた。AppAssureを導入したら日々のバックアップが20分で終わるようになったという。

 税別価格は、バックアップ間隔が5分ではなく60分になるなど機能面での制約がある下位モデル「DL1000」の場合、重複排除、圧縮後のバックアップ容量が2Tバイトで5年間の保守を付けて140万円。この場合、1日あたりの価格は約770円になる。下位モデルとは別に、機能面の制約がない上位モデル「DL4300スタンダード」と「DL4300ハイキャパシティ」も提供する。

 デル・ソフトウェアでは、CDP製品のAppAssure(Dell DLシリーズ)以外にも、各種のデータバックアップ製品を揃えている。例えば、「vRanger」は、VMware仮想マシンのイメージをバックアップするソフト。「NetVault」は、汎用のデータバックアップソフト。「DRシリーズ」は、重複排除機能を備えたデータバックアップ専用のNASストレージだ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]