Microsoftが2014年に発表した中小企業向け「Office 365」の新プラン3つが、既存のOffice 365ビジネスユーザー向けに一般提供された。
Microsoftの関係者は2014年にこれらのプランを発表したとき、大半のユーザーは米国時間2015年10月1日まで新プランに移行すべきではないと述べていた。2015年になって、Microsoftはその開始日を2015年12月1日まで延期した。同社は延期の理由について、ユーザーが「Office 365」への移行作業の一環として「Office 2016」により「シームレス」に移行できるようにするためであると説明した。
既存の3つのプラン「Office 365 Small Business」「Office 365 Small Business Premium」「Office 365 Midsize Business」を置き換える新しい中小企業向けOffice 365の3プランは以下の通りだ。
- 「Office 365 Business Essentials」には、電子メールと予定表機能(「Exchange Online」)、オンライン会議とインスタントメッセージ(「Skype for Business」)、チームサイト(「SharePoint Online」)、無料で利用可能な1テラバイトの「OneDrive for Business」クラウドストレージ、「Yammer Enterprise」ソーシャルネットワークサービスが含まれる。このプランに、Officeアプリケーションのダウンロードは含まれない。価格は1ユーザーあたり月額5ドルまたは年額60ドル。
- 「Office 365 Business」には、1ユーザーあたり最大5台のPCまたは「Mac」で利用できるローカルインストール可能なOfficeアプリケーション群(「Outlook」「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」「Publisher」)の完全なセットと、無料で利用可能な1テラバイトのOneDrive for Businessクラウドストレージが含まれる。オンラインのExchange、Lync、SharePointは含まれない。サブスクリプションとして販売されるソフトウェア(とストレージ)のみで構成される。価格は1ユーザーあたり月額8.25ドルまたは年額99ドル。
- 「Office 365 Business Premium」には、1人あたり最大5台のPCおよびMacで利用できるローカルインストール可能なOfficeアプリケーション群の完全なセット、Exchange Online、Skype for Business、SharePoint Online、Yammer Enterpriseソーシャルネットワーク、そして、無料で利用可能な1テラバイトのOneDrive for Businessクラウドストレージが含まれる。価格は1ユーザーあたり月額12.50ドルまたは年額150ドル。
(MicrosoftがこれらのプランでOneDrive for Businessストレージの上限を「無制限」に増やす可能性やその時期について、筆者は何も把握していない。それに関する最新情報はまだ発表されていない)。
Microsoftは、新プランへの移行に関するガイドやQ&Aをスライドショーで公開している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。