「インターネットはキメラのようなものだ」。ミネソタ州立大学ムーアヘッド校で計算機科学の准教授を務めるAndrew Chen氏はこう述べる。「これは、さまざまな要素が融合した化け物だ。最初は強力なものに見え、次第に魅惑的になり、最後に危険な存在になる」。現在のインターネットに対するこのChen氏の見方に反論することは難しい。また2016年にも、状況が悪くなることはあっても、良くなることはないだろう。その理由はこうだ。

3.政府は国内のインターネットを支配するための手段を講じる
専門家は、信頼の低下にともない、各国政府は国内のインターネットに対する支配を強化しようとすると示唆している。Discern Analyticsのマネージングディレクター兼スタンフォード大学顧問准教授のPaul Saffo氏は、「グローバルインターネットの分断化傾向は今後も続き、新たな不確定要素を生み出す。政府は望まないサイトへのアクセスをブロックする能力を高める」と述べている。