8月から10月の3カ月間で、米国のスマートフォン市場における「iPhone」のシェアが下落し、前年同期比で8.3ポイントマイナスの33.6%になったと、英国の調査会社Kantar Worldpanelが現地時間12月9日に発表した。一方、Googleの「Android」オペレーティングシステムを搭載したスマートフォンのシェアは前年同期比で9.5ポイント上昇し、62.8%になったとKantarは報告している。
Kantarによれば、Appleは同じ四半期に欧州各国でも市場シェアを落としている。同社のシェアの下落は、2014年8月までの3カ月間以来のことだ。iPhoneの市場シェアの下落幅は、フランスで2.2%、イタリアで1.7%、欧州の上位5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国)合計では0.6%となっている。Kantarは欧州での全体的な下落傾向について、その規模はごく小さいとした上で、英国とドイツでの成長の減速が主な原因だと分析している。
一方のAndroidは、米国で好調なだけでなく、世界の複数の主要地域でスマートフォン市場のシェアを拡大したと、Kantarは報告している。欧州の主要5カ国でAndroidがシェア拡大に転じたのは、2014年10月にシェアの下落が始まって以来のことだ。Android搭載スマートフォンのシェアは、イタリアで6%、フランスで2.9%上昇している。
「英国では、Androidの下落ペースは2015年10月までの3カ月間でかなり減速したが、これはサムスンやLGの販売実績が上向いたおかげだ」と、Kantarのビジネスユニットディレクターを務めるDominic Sunnebo氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。