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パブリッククラウドの影響大きい--SPARC M7を発表したオラクルのハードウェア戦略

末岡洋子

2015-12-11 07:00

 日本オラクルは12月9日、都内で開催した「Oracle Cloud Days」で最新のプロセッサ「SPARC M7」と、同プロセッサを搭載したシステム製品群を発表した。パブリック、プライベート、ハイブリッドクラウドの各クラウドをすべてサポートするというハードウェア戦略の土台となる「コンバージドインフラ」戦略についても説明した。

 SPARC M7は、米Oracleが10月末に米サンフランシスコで開催した「OracleOpen World 2015」で発表した最新のプロセッサ。搭載したシステムとして、最大16プロセッサ/512コア構成可能な「Oracle SuperCluster M7」をはじめ、Mシリーズ2機種、Tシリーズ3機種を発表した。

SPARC M7を搭載したサーバとして6機種を発表した。
SPARC M7を搭載したサーバとして6機種を発表した。

再編に影響を及ぼすパブリッククラウド

 米Oracleで、今年春より最高経営責任者(CEO)のMark Hurd氏直属としてコンバージドインフラストラクチャ戦略を担当するエグゼクティジブバイスプレジデント、David Donatelli氏は、DellによるEMCの買収、Hewlett-Packardの分社化、IBMのx86サーバ事業の売却などのエンタープライズベンダーの再編に触れながら、「パブリッククラウドがインフラ業界に大きな影響を与えている」と分析する。


米OracleのDavid Donatelli氏

 顧客のクラウドへの移行により、インフラベンダーはビジネスモデルの変革を強いられていると続ける。「成功のためにはパブリッククラウドが必要」とDonatelli氏は述べる。

 コンバージドインフラはここでのOracleのハードウェア側の戦略となる。スタックとしては、テープアーカイブ、ディスクへのバックアップ、ストレージ、ネットワーク、サーバ、それにソフトウェアとOS、と完全なスタックをそろえる。

 これにより、「ソフトウェアとハードウェアの両開発チームの協業により、独自の価値を提供できる」とDonatelli氏。圧縮、クエリアクセラレーション、セキュリティ機能などがその例となる。Oracleはこれらをはじめとした研究開発に、2014年55億ドルを投じたという。

オラクルのコンバージドインフラスタック。アーカイブからソフトウェアまでをそろえる
オラクルのコンバージドインフラスタック。アーカイブからソフトウェアまでをそろえる

 ではSPARC M7とはどういうものか。Donatelli氏は、「最大の特徴」というセキュリティを説明した。M7は「Security in Silicon」として、セキュリティをシリコンに組み込む。例えば、2014年春に業界紙の紙面を賑わしたOpenSSLの脆弱性「Heartbleed」、サーバ内でソフトウェアがメモリを共有しており、占有しているメモリ領域を超えたときに攻撃されてしまうというものだ。

 ここではシリコン・セキュアド・メモリというセキュリティプラットフォームで、自分の割り当て以外のメモリ領域にアクセスできないようにする仕組みをプロセッサに組み込んだ。これによりHeartbleedやVenomなどの対策になりうるという。


siliconsecured

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