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オープンソースソフトウェアがサイバー攻撃に強い理由 - (page 3)

Jack Wallen (TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2015-12-15 06:15

オープンソースにはコミュニティー以外のしがらみがない

 商用ソフトウェアは、すべからく企業の経営陣と決算報告に縛られている。商用ソフトウェアでLinux.Encoder.1のような事件が発生した場合、最優先されるのはソフトウェアの修正ではなく、経営ダメージの最小化だ。往々にして、企業がソフトウェアの修正に本腰を入れるのは、お決まりの「公式声明」が出された後である。しかも企業の場合は、開発したパッチを一般公開する前に、パッチの信頼性を精査する必要がある。こうした一連のプロセスには時間がかかるが、商用ソフトウェアが決算報告に結び付いている以上、企業はソフトウェアの修正にも慎重に当たらざるをえないのが実情だ。

 もちろん、Linuxを始めとするオープンソースの世界でも、常に話が簡単に運ぶとは限らない。今回は、ランサムウェアの開発者が致命的なミスを犯すという幸運に恵まれたが、次回のマルウェアでは開発者がミスを犯さないかもしれないし、もっと広く普及しているソフトウェアの脆弱性が標的になるかもしれない。たとえばApacheやBINDに致命的な脆弱性が発見され、そこを突く本格的な攻撃が行われれば、世界中で壊滅的な被害が発生すると予想される。しかも、オープンソースに参加している企業の一部は極めて怠慢で、自社製品とSELinuxの互換性を十分に確保していないばかりか、場合によっては中核のセキュリティレイヤーを無効化するようユーザーに勧めている場合すらあるため、脆弱性の数は今後増加の一途を辿るだろう。このように、Linuxとはいえ攻撃に対する備えは万全ではない。Linuxを標的とした攻撃は今、この瞬間にも起こりうる。しかし、先に述べたオープンソースの優れた特性により、Linuxでは商用ソフトウェアよりもはるかに容易かつ迅速な問題解決を期待できるのだ。

 どのようなプラットフォームでも、突破不能なセキュリティは実現できない。不幸なことだが、これが現実である。プラットフォームを絶対的に安全に保つには、電源を切る以外に方法はない。ハッキングに暗い情熱を燃やす、全世界の攻撃者達の魔手から逃れられるプラットフォームは、ただの一つも存在しない。あらゆるプラットフォームは、遅かれ早かれ攻撃の餌食となる。あなたは、攻撃を受けたときの十分な備えができているだろうか。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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