Microsoftは11月、「OneDrive」ユーザーに対する「無制限ストレージ」の提供を廃止することを決断したが、それは、これまでに発信されたコーポレートコミュニケーションの中でも、かなり不評なものだった。
同社は米国時間12月11日、謝罪と、一部のユーザーに対して一定の容量を維持できるようにする措置をもって対応した。
OneDriveストレージに関する変更は「ビジネス上の決断」だったと同社は述べ、11日の投稿では、その発表が「不満と落胆」を顧客にもたらしたことを謝罪した。「その発表が、当社の製品を使用する顧客に対する非難として受け止められたことを理解している。その点については心から申し訳なく思っており、コミュニティーに対して謝罪したいと思う」(Microsoft)
今回の発表ではさらに、「当社の計画を変更することはしないが」と前置きした上で、今回の変更を明確にするためのさらなる試みとして、OneDriveの既存ユーザーがこれまでの上限の一部を維持できるようにする新たな措置を提示している。
その詳細は以下のとおり。
- 「Office 365」のBusiness版以外のエディション(Home、Personal、University)に登録するユーザーは、1人あたり1テラバイトのOneDriveストレージが利用可能となる。ストレージ上限を10テラバイトに増量し、その容量の一部またはすべてを使用していた少数のOneDriveユーザーに対しては、超過分のストレージを少なくとも今後12カ月間使用可能とする。この決定に不満な顧客に対しては、全額返金に対応する。
- OneDriveの無料アカウントを利用して、5Gバイトを超えるコンテンツを現在保存しているユーザーには、1テラバイトのストレージが利用可能な「Office 365 Personal」を1年間無料で提供する。このサービスについては、2016年初頭に電子メールで通知する。
- 15Gバイトの無料ストレージと15Gバイトの追加カメラロールを現在利用中のOneDriveユーザーに対しては、2016年1月31日まで提供されているウェブページから申し込んだ場合に限り、その機能を維持することができる。
- OneDriveの無料アカウントを利用するユーザーでこの申し込みを行わない場合は、無料ストレージ容量は5Gバイトに縮小され、カメラロールのボーナス容量も消滅する。

OneDriveの「UserVoice」(ユーザーの声)サイトには「私たちのストレージを返して」という投稿が寄せられ、7万2000票を超える支持を集めていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。