ストリームデータの機械学習に対応
SAPジャパン プラットフォーム事業本部 エバンジェリストの松舘学氏
データ処理機能の強化として、新たに、ライブストリームデータ、地理空間情報データに対応する予測解析アルゴリズムを実装した。さらに、ライブストリームデータに対しても機械学習が適用できるようになり、突発的なイベントでも瞬時に予測モデルを作り変えて適用することが可能になったとする。
HA/DR機能向上の面では、まず、ログの転送方式を変更。従来は、ログデータのほかに、10分間に1回の頻度で差分データをプライマリからセカンダリに転送していた。この設計だと、ディザスタリカバリには5~10分の時間を要することになる。SPS11では、ログだけをセカンダリにリプレースする仕様に変更。常にプライマリとセカンダリが同期し、プライマリがダウンした際のセカンダリへの切り替えが瞬時に実行できるようになったとする。
また、新機能の「エマージェンシーモード」を使うと、HANAがダウンした際でも外部からホストエージェントにコールして、データベースコアにアクセスしたり、障害要因を探るためのログ分析をしたりできる。「SPS11で、運用面の機能は(他社のエンタープライズ製品に)追いついた。高可用性、耐障害性についてエンタープライズのレベルにある」(鈴木氏)