セキュリティの心配をしなくていいようにデータを整理しよう
iPadやMacなどを導入する際に、必ずと言っていいほど誰かが「セキュリティ」と言い出す。何が心配か、具体的には分からないけれど問題があってからでは遅いという思いなのだろう。
セキュリティを心配するのは当然のことだ。だが、必要以上に心配だけしても意味がない。何が心配なのかをはっきりさせる必要がある。そのために、どのデータは外部から参照していいのか、どのファイルは持ちだしてもいいのか、あるいはダメなのか、といったことをはっきりさせておくことが重要だ。
例えば、営業資料でどこのお客様にも見せているものであれば、iPadに取り込んで持ち歩いてもいいだろう。プロモーション用のビデオも持ちだして問題がない。しかし、機密情報、たとえば技術情報として内部で使うべき資料は持ち出し禁止。その他にも、持ち出しはダメだけれど、外部から参照する程度ならいい、というものもあるかもしれない。そういったルール付けをして整理をすることで、データの管理を情報システム部門に押し付けた状態から開放し、データを活用できるようになるのだ。
マルチデバイス、マルチOSは、これからの時代に当たり前になっていく。そして、この流れはどんどん加速している。デバイスは単なる窓であり、窓の向こうにデータが存在しているだけなのだ。しかし、その窓はとても重要だ。どんな場面でどういう窓が必要になるのか。1人の社員でも複数の窓を持つことで、より仕事がはかどる、売上につながる、といったことがあるかもしれない。そのためにも、iPad Proなど新しいデバイスを知っておくことは重要なのだと思う。