IBMは現地時間12月15日、同社のWatson部門で進めているモノのインターネット(IoT)に関する取り組みと各業界の橋渡しを目的としたグローバル本部を、ドイツのミュンヘンに設立したと発表した。
Watson IoT部門は、合計1000人の開発者、コンサルタント、研究者が所属する。この本部はまた、データサイエンティスト、プログラマー、エンジニアのテストベッドとしても機能させる予定だという。ターゲットとなる市場には、自動車、電機、医療、製造、保険などの各業界が含まれる。
IBMはまた、「Watson IoT Cloud Platform」でWatsonのアプリケ―ションプログラミングインターフェース(API)を新たに利用できるようにするという。このWatson APIとIoTクラウドの組み合わせは、「IBM Watson IoT Foundation Analytics」と呼ばれ、機械学習、自然言語処理、テキストアナリティクス、動画および画像のアナリティクスのためのAPIが提供される。
Watson、クラウド、IoTの3つは、IBMが不調続きの同社の事業を再び成長に向かわせるために力を入れている分野だ。
IBMはまた、中国の北京、ドイツのベーブリンゲン、ブラジルのサンパウロ、韓国のソウル、米国のマサチューセッツ、ノースカロライナ、テキサス、および東京にWatson IoT Client Experience Centersを開設したと述べている。これらのセンターは、IBMのWatson関連製品ラインと特定業界向けアプリケーションを顧客に紹介することを目的としたものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。