IIJは12月15日、自社が提供するモジュール型データセンターにおいて電源、空調設備などの監視、運用、保守を担う「IIJデータセンターファシリティ運用管理サービス」の提供を開始すると発表した。サービス品目は「タイプA」「タイプB」の2種で、サービス料金は個別見積もり。
2011年に商用の外気冷却型コンテナユニットを採用したモジュール型データセンター「松江データセンターパーク」を開設し、自社のクラウドサービス設備として運用してきた。現在では、モジュール型データセンターを顧客敷地内で利用したいというニーズに対して、間接外気冷却方式を採用し、省エネ性を特徴とする「co-IZmo/I」を国内外で販売している。
今回のサービスはco-IZmo/Iのファシリティ監視、運用、保守サービス。IIJがこれまで松江データセンターパークで自社設備を運用してきたノウハウを生かし、モジュール型データセンターに対して電気/空調設備といったファシリティや内部の温湿度、消費電力などを、遠隔で監視、運用するサービスを提供する。
IIJでは、IT/空調一体型で早期の構築が可能な上、モジュール連結型で段階的に拡張できるなど、クラウドやビッグデータでの活用を前提にしたデータセンターモジュールであるco-IZmo/Iに加え、このサービスにより、データセンターファシリティの設計からネットワーク、クラウド基盤のワンストップな構築・運用、監視、定期点検、駆付け保守まで、全体としてファシリティを管理できる。
サービス内容は以下の通り。
- IIJ監視センターにおける遠隔監視
- 24時間365日対応のオンサイト保守
- 定期点検(年1回)
- 予備品事前配備(タイプAのみ)
同社では今後、遠隔監視、設備保守サービスに加えて、監視結果を基に、設備の適性評価や温度設定の最適化など、より省エネを推進するための提案まで、提供範囲を広げていく。