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日本株展望

FOMC結果は市場予想通り--日本株は買い場の考えを維持

ZDNet Japan Staff

2015-12-17 12:07

 12月16日の日経平均は484円高の1万9049円だった。9年半ぶりの米利上げというイベントを控えて12月に入ってから、外国人投資家から日経平均先物に売りが出ていたが、12月16日には「利上げ後に波乱なし」を想定した買い戻しが入った。

 日本時間で今朝(12月17日午前4時)、FRBが0.25%の利上げを発表した。事前の市場予想通りなので、金利と為替はともに発表後に大きくは動いていない。NYダウは発表直後に下げたが、「追加利上げペースは遅くなる」との解釈が広がり、前日比224ドル高の1万7749ドルまで上昇して引けた。

 日本時間午前6時現在、CME日経平均先物は1万9360円(前日の日経平均終値 対比311円高)、ドル円為替レートは1ドル=122.20円となっている。楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏が解説する。

FOMC(金融政策決定会合)結果は市場予想通り

 FRBはとうとう0.25%の利上げを実施した。具体的には、FF金利の誘導目標を0~0.25%から0.25~0.5%へ、0.25%引き上げた。FRBはこれまでFF金利を実質ゼロ%に誘導していた。今回の利上げで、事実上のゼロ金利に終止符が打たれた。ただし、これはイエレン議長による「市場との対話」で事前にほぼ織り込み済みだった。

 市場の注目点は、利上げの有無ではなく、2016年の追加利上げのペースに移っていた。FOMC声明文では、利上げ後の金融政策のスタンスについて「緩和的であり続ける」としている。それも事前の予想通りだ。

 ただ、FOMCメンバー17人による2016年末のFF金利の予想(中央値)が1.375%のままで変更されなかったことは、ややサプライズと受け止められる。「利上げは実施されるが、2016年末のFF金利の予想は引き下げられる」が事前のコンセンサスだったからだ。

FOMCメンバーによるFF金利の予想(中央値)


(出所:FRB)

 FOMCメンバー17人の予想(中央値)では、今回0.25%~0.5%に引き上げられたFF金利誘導水準が、2016年末に1.25%~1.5%まで引き上げられることになる。2016年中にFF金利が1%上昇すると想定されているわけだ。

 1回に0.25%ずつ利上げすると仮定すると、2016年中に4回利上げが実施されることになる。2016年3月、6月、9月、12月に0.25%ずつ追加利上げが実施されるイメージだ。

 市場では、そんなに速いペースで利上げが実施されるとは見ていない。最初の追加利上げが3月か、あるいは6月以降か見方が割れている。FOMCメンバーの2016年末予測(中央値)が1%辺りへ下がっていれば、「追加利上げ時期は6月ころ」という見方が優勢になる可能性があったが、そうはならなかった。

イエレン議長の発言もほぼ事前予想通り

 今朝4時半からイエレン議長の記者会見が始まった。「利上げショックが世界の金融市場に広がらないようにハト派的(追加利上げを急がないトーン)で話をする」ことが事前に市場で期待されていた。

 いつも通り、イエレン流玉虫色の表現で先行きに言質を与えるような内容はないが、それでも「金利正常化のペースは緩やかになる」と話したことから、市場では「追加利上げを急いでいるわけではない」と受け止められた。

 「金融政策の変更が金融市場にサプライズとならないように市場と対話する」がFRBの基本方針だが、今回、利上げ発表後に金利、為替、株とも大きな波乱は起こらなかった。FRBが方針通り市場と対話できていたことを示す。

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